↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前身・その最弱は力を求める  作者: 藍色夏希
第1章【その最弱は試練を始める】
17/252

16.【大魔石の刻む時間】

乾いた血液が口の端に幕を張り、嗚咽を溢した口元が鋭い痛みを告げる。

なぜ、この惨状に巻き込まれたのか、アキトにとってそれは重要じゃない。

「さて、これは大変だな。」

アキトにとって今重要なのは、ただ1つ。この予想外への対処法だ。

何が起きたのか、口で言うことは容易い。

この現象に遭遇した事が、アキトはある。アワリティアとの遭遇戦で、突如瓦解した地面。

それと全く同じ出来事が、アキトの目の前で・・・。

「ありがとう。危うく死にかけた。」

「いいえ・・・その・・・」

「どうした?」

アキトを身をていして陥没地から弾き出したレリィ。

芝生を滑り仰向けに倒れるアキト、そして、救出の反動でその上に覆い被さるレリィ。

はたから見たらレリィがアキトを押し倒している様に見えただろう。

それを認識し、レリィがその麗しい顔を羞恥で真っ赤に、染めていく。

「ご、誤解です!!」

恐ろしく俊敏な動きで、レリィが木の裏に身を隠す。

木から出したレリィが羞恥に表情を隠し、誤解、誤解、と呟いている。

「助けて貰って褒美まで貰えるとは・・・・・・・・・。ありがとうございます」

「ち、違うのーーー!」

盛大な声が響く。

アキトも内心心臓がインパクトしそうなイベントだった。

両者どちらも時間が要ると判断し、しばしレリィの表情を楽しんだ。

ーーーーー


「この陥没は?」

「2年前から多発しています。ここまで酷いのは珍しいですが。」

2年前から起こり始めたというこの陥没現象は、アキトが見たものを含めるとどんどん大きくなっている。

レリィが顎に手をあて、思考を始める。

2年前、ユルドが没し、ガルドが村長となった時期と一致する。

「大魔石が、関わってるよな。」

「そうですね」

ここまで状況が限定され、証拠が出揃えばそう考えるしかない。

「ここの大魔石の特徴を、調べて見ましょう。」

力強い決意を聞いて、アキト達はガルド宅へと歩みを進めた。

ーーーーー


「まあ、そりゃ鍵もかかってるよな。」

鉄のドアノブを落とす。引いても押してもそのドアはビクともしない。

今後この村にいる以上、ガルド宅をぶち壊して極秘資料盗みましたじゃ、野蛮なガルドと大して変わらない。そして、そんな事は常識的にしないしできない。

「レリィ、待っていてくれ。」

「・・・?何するの?」

「いけない事だ。」

訂正。ーーーいや、続行。

「侵入しないとは言っていない。」

「え?」

窓枠に足をかけ、屋根を掴み、よじ登る。

予想だにしなかったアキトの身軽な動きに、レリィが固まり驚愕していた。

そんな事は御構い無しに、アキトはせり出した2階の窓に手をかける。

「開いてない」

強度を確かめるために軽く窓ガラスを拳で叩いた。ガタリという音は、しっかり窓ガラスが窓ガラスの仕事をまっとうしている音だ。

力任せに拳を振るい、拳にまとわりつくガラスの殺傷を気にしなければ開くだろう。

この異世界にフィルムによる窓の崩壊処理がされているとも思えない。

「次はあっちだな」

もう一方の窓に手をそえる。

「ビンゴだ。」


『カーミフス大樹林の崩壊』防止作戦。開始。



ブックマークを見ればわかると思うんですが、ある小説の16巻が発売されて、ゲーム化が決定した小説の3巻が発売されて、この後まだ買いたい小説がたくさん。投稿サボらないように頑張ります。(お盆休みとか正月とかも投稿したいな...。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。