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「ウェポンチャンネル!」〜剣豪ギャルと鍛冶師のおっさんコンビで、有名ダンジョン配信者を目指します〜  作者: ジェイト
3章 頑張れ!治癒ネズミ編

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第22話 手を取り合って、一歩を。

毎週月曜日の朝に定期更新。

筆が乗ったら不定期に追加更新してます。


「治癒ネズミさん、分かります。私も学生時代、このスキルのせいでパーティーを組むのは難儀しました」

「え……インゴットさんも?」


 配信を見ている限りでは、そんな苦労をしているとは思えなかった。

 インゴットが共感を示したことに、治癒ネズミは少し驚く。


「ええ。周りの友人が、剣から光を放ったり、杖から氷の矢を撃ち出したり……していたら、私の鍛冶師(スミス)は地味で、評価されないのも仕方ない事でした」

「あ……」


 剣士と魔法使いが余るほどいるのに、わざわざ鍛冶師をパーティーに誘うなんて、物好きくらいなものだろう。

 せいぜいが武器作成の依頼をするだけで、一緒に戦闘を、とはならない。


「……ま、そういうわけで。ほとんどソロでやってきて、なんとか手持ちのスキルで戦えるように工夫して、今に至ります。……だから、といっては何ですが、治癒士(ヒーラー)も、もしかしたら工夫しだいで戦えるのではないか、と、私は思っていますよ」


 他人に決められた役割じゃない。

 自分がどう使うか。


 インゴットが言いたいのは、その部分だった。


「そっか、そう……そうですね。わたし、諦めてたけど、もう少しだけ、頑張ってみようかな」

「良いですね。不遇スキルでもやれるんだって所、みんなに見せましょう」

「……はい!」


 治癒ネズミの顔は明るくなっている。

 少しだけでも吹っ切れたようだ。


「インゴットさん、よければ、その、さっき言ってたダンジョンに同行して貰えませんか?」

「ああ、度胸試しの……。勿論です」

「ありがとうございます。よろしくお願いします!」


 インゴットは[運否天賦の地雷迷宮]の場所が載った地図をネットからダウンロードし、Yitterのメッセージ機能で治癒ネズミに送った。


「あ、結構近いですね」

「おおよそ、ここから30分くらいです」

「日帰りでも行けそう。えっと、行くのはいつにしましょうか」

「私は予定いつでも空いてるので、治癒ネズミさんに合わせますよ」


 インゴットはさる事情により、仕事を退職している。

 今は退職金と貯金で人生を謳歌する自由人だ。

 ダンジョン配信者ではあるが、収益はまだ無い。


「えっと、じゃあ──」


 インゴットのスマホに通知が届く。

 剣豪からだ。


 通知欄の件名だけ読むと、次のダンジョン攻略のお誘いのようだ。


「ちょっと失礼」


 断りを入れて、インゴットは剣豪のメッセージを開く。


『よっすー。トトっち、次どこ行くー? いつ行くー? あーしは放課後ならいつでもどこでも! 返事よろ〜』


 というものだった。

 ……考えようによっては、好都合か。


 インゴットは治癒ネズミに事情を話し、剣豪を誘ってもいいか聞く。


「治癒ネズミさん。剣豪さんからもダンジョン攻略のお誘いが来てまして、良ければ3人で行きませんか?」

「あ、はい。わたしは大丈夫です。予定が合えば」

「ありがとうございます。それでは伝えますね」


 了承を得たので、剣豪にその旨を伝え、剣豪も『おけまる〜』と返事をしたので、Yitterのメッセージ機能で3人のグループチャットを作成した。


『よろー』

『こんにちは』

『よろしくお願いします』


 それからは3人の予定をすり合わせ、ダンジョン攻略の日程調整をした。


感想、レビューなど、とても励みになっております。

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