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エドワード・ウォレン

魔法使い名家のウォレン家に

秀才が産まれる

エドワード・ウォレン…


彼は3歳になる頃には魔法が使える様になり

5歳には無属性の初級魔法を全て覚え

火属性の魔法も扱えた



ウォレン家は魔法使いの名家で

扱える魔法の属性は本人の努力次第であり

歴代最高は6属性中の5属性を持つ

魔法学校マジックキャッスルの校長、

エミリー・ウォレン

その息子、エルドルド・ウォレンである



2個下の妹、ヒナ・ウォレンは

3歳になっても魔力が微塵も感じられない


エドとヒナは仲の悪い兄妹であった

一方は秀才、もう一方は凡才以下の底辺

兄は妹を見下し、妹は兄の横柄な態度が嫌いだった


「お前には無理だ」

コレがエドの口癖である…

この言葉を聞く度にヒナは

踏まれた雑草の如く反骨心を心で伸ばし広げていた


いつか、いつか…ぜったいに…


ヒナは努力をした

才能に甘えている兄を超えるために


エドが10の時にある事件が起る

それは些細な話しからであった

ウォレン家に雇われた魔法を二人に教えていた教師に

「流石ですエドワード様!

やはり御二人は天才ですね!」

その言葉にエドは反応する

「二人とは?…まさかコイツと比べているのか?」

エドがヒナを睨みつける

「え?」

困る教師、

溜息をつきヒナは目を閉じ喋り始める

「先生…来たばかりで解らないみたいなので

説明します、兄は私と比べられるのが嫌だそうです」

「あぁ!嫌だね!お前みたいなゴミと比べられるのは!」

「ゴミ……」

エドの一言と日頃の怨みが彼女を振るいたたせる

「上等だ!コラ!表出ろ!一騎打ちじゃ!」

「え?え?」

再度困る教師

「ヒナ様!言葉遣い!」

使用人がヒナを叱責するも

ヒナは兄の服の胸ぐらを掴みかかっていた


そして御屋敷の中庭で二人は魔法決闘を行う事になる

10歳のエドと8歳のヒナ

10にして風と火と水の3つの属性を使いこなす兄

8歳でまだ属性の無い妹

屋敷中の誰もがエドワードの勝利に疑問を抱かない

教師以外は…


試合は呆気無いものであった

洗練された無属性魔法

ジャンプ、バリア、ショット、スライス

一つに特化した魔法は

エドの風と火と水を軽々と打ち破り

ヒナはエドの喉元に杖を突き立てる


「あら?お兄様?もう終わりですのね!

手加減してくれたのかしら?ありがとう御座いますわ…………



とでも言うと思ったか!」

ヒナは兄をボコボコにした


全治4ヶ月

屋敷のベッドの上で折れた腕と足を治療する

何も出来ないエドは部屋の窓を覗く

ベッドから見える外の景色は空しか映らない

空を眺めていると

外から声が聞こえてくる…

「バリア!」「ショット!」

妹の声だ…

「ウォータミラー」

窓の近くに鏡を造り

屋敷の外を見るとヒナが鍛錬を行っていた

朝から晩まで…

ベッドから動けないエドは考える…

考える時間は腐るほどあった


1週間たち王都から医者がやってきた

その医者は珍しく魔法が使え

医療と魔法により全治1ヶ月ほどまでに回復した


努力をする者

怠ける者

人を傷つける魔法

人の支えになる魔法


エドはベッドの上で深く悩み、考え、答えを出す


一ヶ月後…

傷が治り医療用固定具を外した

最初は歩く事もままならず

ゆっくりと歩く


その足で部屋を後する…

ゆっくりとゆっくりと


向かったのは妹の元へ

今まで事を謝りに行くのだ

許されなくてもいい…

ただ謝りたい…


屋敷の裏口の扉が見える

その先は妹が訓練しているいつもの場所

扉に手を掛けようとした時

かすかに声が聞こえる

すすり泣く声…

「なんでよ…どうして………

いつになったら…できんのよ!!」

妹が泣く理由は直ぐに解った

8歳で何も属性が得られないヒナ

ウォレン家は6、7歳頃に1つ目の属性を会得する

だがヒナは何も会得せず今日に至る

努力は怠っていない


壁一枚隔てて泣く妹

話を聞いてやる事さえ出来ない兄

自分の不甲斐なさを噛み締めると

自然と目から涙が落ちる

今まで泣くことなど無かったエドは

驚き涙を拭い鼻をすする

「だ、誰!」

ヒナが音に反応して

扉を開く

「お、お兄ぃ……嘘…泣いてるの?」

初めて見る兄の様子に動揺する

エドはよろめきなが土下座の体勢を取る

「すまない…ヒナ…許してと言わない…

けど謝らせてくれ…今までの態度を…この通りだ」

深々と謝罪する兄、

そこから兄は人が変わったように妹を大切にする

そして

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