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撤収

「無駄な抵抗をするな」

魔法学校の先生達がエド先輩を

うつ伏せの状態で腕を取る


「先輩…」

クリアを教会の地下施設から

森へ連れ戻したシエルが

ピリついた状況に歩みを止める


「シエル!先生達を連れて来たにゃ!

これでもう大丈夫にゃ!」

どうやらモナカが怪我人を学校へ運んだ後

先生方へ報告したらしい


学校内の行方不明者の件で

先生方も相当神経質になっていた

「ウィル神父はどこだ…探しなさい」

教頭が先生方へ指示する


「お待ちください…」

森がざわめき、声が響く

先生方の前にドリアードが姿を現す

「ウィルは……ウィル神父は亡くなりました…」

植物の根がウィルの遺体を運ぶ


「嘘…」「ウィル神父が…」

「嫌だ…」「何で?」「くっ…」

状況が掴めていない行方不明者の生徒達と

先生方が各々反応を見せる


ウィル神父は学校内での評判は良かった

悩む生徒対し優しく助言をしてくれたり

先生方と生徒の架け橋になったり

教会以外の仕事も熱心に行い

ほぼ全ての人に好かれていただろう


そのウィルが事件を起こした事さえも

半信半疑の先生方

ただ亡くなった事を悔む生徒達


ドリアードは先生達に今回の件を話す

生徒達の魔力を借り

未来視を秘密裏に使い

救いの手を考えようとしていた事


その目論見がラプルスによって

非ぬ方向へ進んでいた事


「そんな勝手な…

生徒達の魔力は成績に大きく関わるのに…」

「先生!待って下さい!」

1人の生徒が手を上げる

「私達は自ら魔力をウィル神父に貸したんです」

「そうだよ!ウィル神父には借りがある!」

他の生徒達も声を上げ始める


「沈まれ!!」

教頭が声を荒げる

「その話しが本当であっても誘拐は誘拐だ

そして、そのウィルに組するエドワードも罪である」

「学校首席の君がこんな事をするなんて…」

先生がエドを惜しむ

エド先輩はさらに強く縛られる

「くっ」

「エド先輩!」

シエルはエドワードへ向かう

「来なくていい!」

エドがシエルに向かって声をあげる

「俺は…自分の目的の為に…オーロラ先生を…

殺したんだ……………」

「そんな…(確か…エド先輩と最初に対峙した時…

オーロラ先生が相手してくれた…)」

「だから…」

 

「エドワード君…大丈夫ですよ…」

聞き覚えのある声が教会近くから聞こえる

「私は、そう簡単に殺られたりしませんよ、

ごほ!ごほ!幻影術師ですからね…」

足を引きずりながらオーロラが現れる


「この件は、

これ以上騒がしくなるわけにはいかないな……」

教頭は先生達とこの件の撤収を始める

行方不明者生徒を誘導し帰す

重要参考人としてエドワードと

ドリアードが連行される


「後で、お前達にも話を聞く…

今日はもう遅い…帰るぞ」

オリエン先生がシエルとクリアを誘導する


後日、この件は

事件首謀者が死亡で解決となった

共犯者として挙げられたエド先輩は

ウィルに弱みを握られ行動したとして無罪となった


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