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変えてやる

事件があった日から数日

シエルは考える


なぜ強くなりたかったのか

勇者になる為だ


魔法学校に入ったのは

剣術や体術と違い、魔術が遅れていたからだ


父は現勇者

母は過去の勇者の一族

その息子シエルも勇者にと

最高峰の師達に育てられ成長した


しかし魔術はトラウマができ

思うように伸びず

魔法学校に通う事を

魔術の師であるノーステスに提案され進む


そして…


このまま

勇者と成り

戦場で活躍する…


それでいいのか


ラプルスに視せられた

絶望する未来…それは大切な人を失う未来


その絶望した未来のシエルから聞いた

他の未来のシエル達


シエルが視た

戦争を戦い続けるシエル

そのシエルが視た

戦争を逃げ出したシエル

そのシエルが視た未来

続いていく他の未来…


大切な人を失う未来の原因…

それは人間族と魔族の戦争

何百年も続く終わりの無い戦争


この戦争を終わらせ無ければ…


「シエル…」

手を伸ばすクリア

「クリア!!」


ベッドの上で目を覚ますシエル

隣でイビキをかくカインに安堵する

目を閉じ考える


本当にそんな事ができるのか?

子供1人…人ひとりに戦争を?


シエルが視た未来のシエルは

「魔王を倒した」と言っていた…

だが戦争は終わらず

何も変えられ無い…


それでも……

大切な人を失うなんて

受け入れられない…

だから………絶対に…


「変えてやる」




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