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幸せ過ぎて爆散しそうや
「これ見て?めっちゃ綺麗やん。絢爛!花鳥風月!金!みたいなやつ。
これはなァ、僕は、やけど、宿屋でちょっと仕事の続きするときは違うかなぁ。
あとコレな、オサレや。模様入ってるけどシンプルオサレ。
ええねんけど、なんか、せやなぁ、アスティの宿の雰囲気ちゃうよな。うーん……アッ!」
カイはまた違う店に目を付け、アストリッドの手を握ったまま歩き出す。
アストリッドは、自分のことのように一生懸命考え、
自分の分まで喋るカイを眩しそうに見つめる。
「あー、これもええなァ。エレガントや……でも、うっすいなァ。
客がすぐに割ってまうなァ。」
時間が経つにつれ、どんどん人が増えてくる。
二人は離れないようにしっかりと手を繋ぐ。
「アスティ爺さん」なのに、手を繋ぐのはおかしいのでは……と心では思っていても、
二人とも、気づかないふりをして、
互いに気づかないふりをしていることにも、気づかない。
(あかん、ゲルツェン零号機、幸せ過ぎて爆散しそうや。)




