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小指を絡めて
カイは心臓が爆発しそうになりながらも、
この千載一遇のチャンスに縋り付いて、必死に続ける。
「ほら、せっかく、カップもらったし、この……カップさんが、
僕の……診療所でどう活躍してるか……今度、見に来ぉへん?」
アストリッドはビクンと肩を震わせて凍り付く。
「あ、嘘です、嘘……ちゃうけど、嫌やったらええねん!
嫌やんな、あの……」
カイはもう、心臓が壊れるか、涙腺が崩壊するか、よくわからなくなっている。
と、急にアストリッドがカイに触れるほど近く来ると、
急いで周りを見回し、小さな声で囁いた。
「はい、ぜひ伺いますわ……前は行けませんでしたもの。」
「せ……せやったな……」
王子が来てアストリッドを連れ去り、
カイはヨハネスにさすまたで沈められて、
診察室で二人で会うという約束が果たされなかったのだ。
カイは小指をそっと差し出した。
「じゃあ、次に宿屋が休みになったらでええ?」
アストリッドは軍手をそっと外すと、細い小指を絡め、頬を桃色に染めた。
「はい。」
次回が最終回、明日公開予定です。
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