↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
15/17

全僕に告ぐ、期待したらあかん

(全僕に告ぐ、期待したらあかん、

繰り返す、期待したらあかん、期待したらあかん……)


そう思いながら、青いカップを手に取る。

吸い込まれそうな青が、やっぱりアストリッドの瞳のようだと思って、

チラリと彼女に視線を向けると、

思い切り視線がかち合って、慌ててカップに目を戻す。


「ありがとう……めっちゃ嬉しい……」


思わず心からの声が出てしまう。

どうしていいかわからない沈黙が流れ、二人はもじもじして身動き一つ取れなくなった。


ようやく、アストリッドが小さな声を出し、

カイが耳を澄ませる。


「え?このカップは……ここ?この宿屋の、僕専用カップぅぅぅぅぅ!?

いや、待って。そ、それもグッドアイディアやけど、

僕、せっかくなら、診療所に持って帰りたいと思うんやけど……」


カイはカサカサに乾いた喉から何とか声を出す。


「僕の机に置いたら、はか……捗りそうやし、仕事とか……」


アストリッドからもらったカップを四六時中見ていたいとは到底言えない。

――が、アストリッドは頷いて「どうぞ」というように手を動かした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。