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第7話「かあさんのごはん」
今日はかあさんが朝からお鍋を煮ていた。
いい匂いが家じゅうに広がって、ポンが昼寝から起き上がり、チビが外遊びから走って帰ってきた。コンは本を読んでいたが、いつのまにか台所のそばに来ていた。
「なに作ってるの?」
「きのこ汁だよ」
かあさんがにこにこしながら言った。山で採ってきたきのこと、豆腐と、いもがらが入っている。
「チビも手伝う!」
「じゃあ、お豆腐を切って」
「できる!」
チビは小さな包丁を持って、一生懸命お豆腐を切った。大きさはばらばらだったが、かあさんは「上手上手」と言って全部お鍋に入れた。
ポンは味見係を自分で名乗り出た。小さなスプーンで汁をすくって、ふうふうして飲む。
「……おいしい」
「よかった」
夕方、四人で食卓を囲んだ。きのこ汁は体があたたまって、やさしい味がした。
チビが「おかわり」と言って、コンも「ぼくも」と言った。ポンはもう自分でお鍋によそっていた。
かあさんはうれしそうに笑って、もう一度お鍋をかき混ぜた。
もみじ坂の夕暮れに、煙がゆっくりたちのぼっていった。




