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第66話「ひかるいし」
その夜、チビはひとりで縁側に座っていた。
コンもポンも、もう眠っていた。チビだけ、なんだか眠れなかった。
星がたくさん出ていた。チビはぼんやり見ていた。
そのとき、ひとつの星が、すうっと動いた。
流れ星だ、と思った。でも消えなかった。だんだん大きくなって、だんだん近くなってきた。
チビはじっとしていた。こわいような、でもにげたくないような、ふしぎな気持ちだった。
ぽとり。
てのひらに、なにかが落ちた。
小さな石だった。でも、ひかっていた。夜の星みたいな、やわらかい白い光が、石のなかにあった。ぽっ、ぽっと、息をするみたいに光った。
チビはそっと両手でつつんだ。あたたかかった。蛍よりもやわらかくて、星よりもちかかった。
しばらくして、光はだんだん小さくなって、ふっと消えた。
あとには、白くて小さな、なんでもない石だけがのこった。でもてのひらがまだ、すこしあたたかかった。
チビはその石を、そっとにぎったまま、縁側で眠った。




