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第55話「雨のあとの星」
昼間ずっと雨が降っていて、夜になったらやんだ。
コンが外に出たら、空がとてもきれいだった。雨粒が洗い流したみたいに、星がくっきりと見えた。
「チビ、ポン、おいで」
珍しくコンが呼んだので、チビが飛んできた。ポンものそのそ出てきた。
「わあ」とチビが言った。「ほしが、ちかい」
「雨のあとはよく見えるんだよ」
「なんで」
「空気がきれいになるから」
チビはしばらく黙って見ていた。それから急に「ほたるもいるかな」と言いだした。
「雨のあとはいないんじゃない」とコン。
「そっか」
三匹で縁側に並んで、ずっと空を見ていた。ポンが「あれ、なに」と指をさした。
「どれ」
「ながれた」
流れ星だった。チビは見逃した。
「みたかった!」
「またくるかもよ」とポン。
三匹でしばらく待った。もう一度流れた。今度はチビも見えた。
「みた! みた!」
コンは何も言わずに笑った。




