51/63
第51話「星のかぞえかた」
晴れた夜、チビが縁側に出たら、星がたくさん出ていた。
「コンにい、ほしがいっぱい」
コンがやってきて、空を見上げた。
「ほんとだ。よく見える夜だね」
「かぞえられる?」
「無理だよ」
「なんで」
「多すぎるから」
チビはしばらく考えた。
「じゃあ、あのへんだけかぞえる」
指で空の一角を区切って、「いち、に、さん……」と数えはじめた。途中でわからなくなって、また最初から数えた。またわからなくなった。
「むずかしい」
「動いてるわけじゃないのにね」とコン。
ポンが毛布を持って出てきて、三匹で縁側に並んで座った。
「あのひかってるの、なに?」とチビが聞いた。
「星だよ」
「ぜんぶ?」
「たぶんね」
チビはまた空を見上げた。数えるのはやめて、ただ見ていた。星はどれも小さくて、でもちゃんとそこにあった。
「ずっとあるのかな」
「ずっとあるよ」とコンが言った。




