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第48話「雨の夜に」
夜、強い雨が降った。
屋根をたたく音がざあざあと続いて、チビは布団の中でじっとしていた。
「コンにい、こわい」
「雨だよ。大丈夫」
「うん。でも、こわい」
コンは本を置いた。
「雷じゃないから、ただの雨だよ」
「ただの雨でも、おおきい」
ポンがむこうでのそりと起き上がって、チビのとなりに移動してきた。特に何も言わず、ただ横に座った。
チビはすこし、ほっとした。
「ポンにい」
「うん」
「こわくない?」
「こわくない」
「なんで」
「眠いから」
コンがため息をついた。でもチビはなんだかおかしくなって、くすくす笑った。
雨はまだ強く降っていた。でも三匹でいると、音が遠くなったような気がした。
しばらくして、ポンがまた横になった。チビも目をつぶった。雨の音を聞いているうちに、だんだんねむくなってきた。
コンは三匹のなかで一番最後に、本を閉じた。




