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第4話「コンのお手つだい」
集落のはずれに、ひとり暮らしのおばあさんが住んでいる。
人間のおばあさんで、名前はタキさんという。足腰が悪くて、重い荷物を持つのがたいへんらしい。コンは前から気になっていた。
今日、コンはひとりで出かけた。タキさんの家の前に立って、すこし緊張しながら声をかける。
「あの……荷物、持ちましょうか」
タキさんはびっくりして、それからくしゃっと笑った。
「まあ、コンちゃん。助かるわあ」
コンは井戸から水を運んで、薪を積んで、庭の草を少し抜いた。タキさんはそのあいだ縁側でお茶を飲みながら、「上手ねえ」「助かるわあ」とくり返した。
帰り際、タキさんが大きな柿を三つくれた。
「弟たちにも」
コンはぺこりとおじぎをして、柿を胸に抱えて帰った。
家に戻ると、ポンが「おかえり」と言いながら昼寝から目を覚ました。チビが「どこ行ってたの!」と飛びついてくる。
「タキさんのとこ。柿もらった」
チビが柿を見て目を輝かせた。
「わあ!!」
「ちゃんとわけっこするの」
「わかってるよう!」
三つの柿を三匹でわけた。夕暮れどきの縁側で、柿はとても甘かった。




