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第39話「ジャムの朝」
翌朝、かあさんがパンを焼いた。
厚めに切って、こんがり焼いて、バターを塗って、それからすももジャムをたっぷりのせた。ピンク色のジャムが、パンの上でとろりと広がる。
チビが真っ先に手を伸ばした。
「いただきます!」
かじると、パンのさくっとした食感と、ジャムの甘酸っぱさが一緒にやってきた。チビの目がまんまるになった。
「おいしい! きのうのすっぱいやつと、ぜんぜんちがう!」
「砂糖と煮るから甘くなるんだよ」とかあさん。
「ふしぎ」
コンはジャムを少なめにのせて、上品に食べた。甘さの中に、すももの酸味がちゃんと残っていた。ちょうどいい。
ポンはジャムをたっぷりのせた。パンが見えなくなるくらい。かあさんが「食べすぎよ」と言ったが、ポンはにこにこしながら食べた。
「おいしい」
「そんなにのせたら、ジャムの味しかしないでしょ」とコン。
「それでいい」
瓶のジャムは、朝ごはんで半分になった。
チビが「またすもも取ってこよう」と言った。かあさんが笑って「そうしようか」と答えた。




