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第38話「すももジャム」
かあさんがすももでジャムを作ることにした。
まず実を洗って、種を取り出す。小さい実だから、種を取るのがなかなか難しい。かあさんがナイフでくるりと切り込みを入れて、種を出した。
「チビもやってみる?」
「やる!」
チビは小さなナイフを持って、真剣な顔でやってみた。不格好だったが、なんとか種が取れた。
「できた!」
「上手だよ」
種を取った実を鍋に入れて、砂糖を加えて、弱火で煮る。しばらくすると、甘酸っぱい香りが台所に広がってきた。
ポンが台所をうろうろしはじめた。
「まだだよ」とかあさん。
「わかってる」
それでもうろうろした。コンが本を読みながら「ポン、じゃまだよ」と言った。
煮詰まってくると、すももの赤い色がきれいなピンク色になった。とろりとして、つやつやしている。
「きれい」とチビ。
「おいしそう」とポン。
冷ましてから、瓶に入れた。かあさんが「明日の朝ごはんに食べよう」と言った。
ポンがその夜、瓶をじっと見ていた。




