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第32話「お祭りの夜」

 お参りを済ませてから、三匹は屋台をまわった。


 みたらし団子、焼きとうもろこし、ラムネ、金魚すくい。小さな神社のお祭りだから、屋台は六つしかない。でもそれで十分だった。


 ポンはみたらし団子を二本買って、一本目をその場で食べた。甘辛いたれが、ちょうどいい。もう一本は持ち歩くことにした。


 チビは金魚すくいに挑戦した。ポイがすぐ破れた。


「つぎ!」


「三回までだよ」とコン。


 三回とも破れた。チビはしょんぼりしたが、屋台のおじさんが小さな金魚を一匹すくってくれた。


「おまけ」


「ほんとに!?」


 チビは金魚の入った袋を両手で抱えて、大事そうに持った。


 コンはラムネを買った。ビー玉を押し込むとき、うまくいかなくてもたついた。チビが「かして」と言って、ぽんと押したら一発で入った。


「……ありがとう」


「どういたしまして」


 夜空に星が出ていた。提灯の灯りと、星の光と、どちらもやさしかった。


 ポンが二本目の団子を食べながら、静かに空を見上げていた。

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