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第2話「ポンのお昼寝場所」
ポンにはお気に入りのお昼寝場所がある。
もみじ坂をすこし登ったところにある、大きな岩の上だ。ちょうど午後の日差しがあたって、ぽかぽかと温かくなる。草のにおいと、土のにおいがして、うとうとするのにちょうどいい。
今日もポンはそこへ向かった。岩によじのぼって、まあるくなって、目を閉じる。
……すぐに気づいた。なにかが岩の上にいる。
見ると、タヌキの子どもが二匹、先に陣取ってすやすや眠っていた。
ポンはしばらくじっと見ていた。追い払おうかとも思ったが、なんとなく起こすのも悪い気がした。
しかたなく、岩のふちのせまいところに、ぎゅうっと体をねじこんだ。タヌキたちのぬくもりがすこし伝わってくる。
……まあ、いいか。
ポンは目を閉じた。
夕方、コンが迎えにきたとき、岩の上には狐一匹とタヌキ二匹が、ぎゅうぎゅうになって眠っていた。タヌキの子どもたちもいつのまにかポンに寄り添っている。
「……仲良くなったの?」
コンが声をかけると、ポンがゆっくり目を開けた。
「べつに」
「でも寄り添ってるよ」
「あったかいから」
タヌキの子どもたちがむにゃむにゃと寝返りをうって、またポンのお腹に顔を埋めた。ポンは小さくため息をついて、また目を閉じた。
岩の上は、夕日がやさしく照らしていた。




