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第18話「ポンとてるてる坊主」
明日、集落のお祭りがあるというのに、空が怪しかった。
夕方、雲が厚くなって、風がじめじめしてきた。
「雨降るかな」とチビが心配した。
「降るかもね」とコン。
チビはうーんと唸って、それからてるてる坊主を作ることにした。白い布をまるめて、ひもで縛る。顔を描こうとしたら、墨がにじんだ。なんだかおばけみたいになった。
「……まあいいか」
軒先にぶら下げた。
ポンがそれを見て、しばらく眺めて、台所に消えた。しばらくして戻ってきたら、手に小さなてるてる坊主を持っていた。ポンのはきれいな丸で、顔もちゃんとしている。
「ポン、上手!」
「うん」
ポンのてるてる坊主もとなりにぶら下げた。チビのと並ぶと、なんだか仲良さそうに見えた。
翌朝、目が覚めたら、空が青かった。
チビが「やったあ!」と飛び起きた。ポンはてるてる坊主をちらりと見て、「がんばったね」と小さく言った。誰に言ったのかは、わからなかった。




