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第12話「ポンとあおむし」
ポンが縁側でうとうとしていたら、腕の上に何かがいた。
見ると、まるまると太ったあおむしが、のそのそと歩いていた。緑色で、しましまで、小さな足がたくさんある。
ポンはしばらくじっと見ていた。
あおむしも止まって、ポンを見ていた。ような気がした。
「どこ行くの」
ポンが小さな声で聞いた。あおむしは答えなかった。またのそのそ歩きはじめた。
そこへチビが飛んできた。
「わ、あおむし!!」
「しずかに」
「なんで?」
「びっくりするから」
チビはしゅんとして、そっと近づいた。あおむしはぴたっと止まった。チビが息を止めて待っていたら、またのそのそ動きはじめた。
「あるいてる」
「うん」
「どこいくんだろ」
「さあ」
コンが通りかかって、「何してるの」と言った。
「あおむしと話してる」とチビ。
「ポンが」とコン。
「話してない」とポン。「見てるだけ」
あおむしはそのうち腕の端まで来て、縁側の板の上に移った。そのままどこかへ消えていった。
三匹は、しばらくそのあとを眺めていた。




