第6話 訓練
「今日は仕事はないのか?」
ラーナは答える
「ま、毎日毎日やってる訳じゃないからね。
狙いを定める時間の方が長い。
盗人なんてそんなもんだとおもうよ?」
「じゃあ、今日は一体何をするんだ?」
「そりゃあ
明日からは君も私の仕事を手伝うわけでしょ。
それなら訓練をしないといけない。ど素人を現場に持ってく訳には行かないからね。
ということで、今から始まるのはスパルタ美少女教官ラーナちゃんの特別訓練メニューだよ。」
そりゃそうだ。
訓練の必要があるのは言うまでもないだろう。
「それじゃあ、スパルタ美少女教官ラーナちゃん。
よろしくお願いします。」
まるで、先生のような表情になるラーナ。
「今回覚えてもらうのは3つ、敵を暗殺する方法。
身を潜める方法。
そして道具の使い方である。」
口調も、まるで教官のようになっている。
「まず暗殺であるが。
弟子よ。
君がもし敵の背中を取っていたとして、きみはナイフを所持している。敵のどこを狙う?」
「ええと、首とか?」
「ふむ、半分正解だな。
後ろ首を狙うと上手く刺さらない時がある。
そこで、2つのやり方がある。
1つは足の腱を切って動けなくしてから仕留める。
2つは背中の右左下のどちらか、
ここには腎臓がある。
刺すと激痛で相手は動けなくなる。
このふたつを臨機応変に用いるように。」
そんな感じで、次に気配を消す方法、忍び足の方法、盗賊道具の使用方法を学んだ。
しかしである。無知な男であるナナシではあるが、こんなにも若そうに見える少女が盗みの知識をここまで持っており、実際に行っているとなると、どうもやるせない気持ちになるのであった。




