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SOULGEAR  作者: ヤブイ・シャ
第2章
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第30話 生業

「邸宅は隣町なんだろ?

 送らなくていいのか?」


 ミーアが辺りを見渡す。


「時計はどこだ?」


 ヴィヴィリアが答える


「ない。

 時計は高価だからな。我々は日の傾きで大体の時間を計る。

 今は…7時辺りといったところか。」


 ミーアが焦った表情をして立ち上がる。


「7時は迎えの馬車が来る時間だ。

 もう行っていいか?」


 日記帳をミーアに渡す。


「君が持っていてくれ。

 訴訟するのは君か君の父だからな。」


「いいのか?

 この約束はただの口約束ということになるが。」


「構わない。

 むしろ私からの君への信頼と捉えてくれて構わない。」


ミーアが扉を開く。


「それなら、期待に応えて見せよう。」


「付き添いは必要か?」


「いや、必要ない。

 ……っと、そうだった。」


 ミーアが銃らしきものを机に置く。


「これは君のものか?

 そうでないにせよ、君が持っているといい。」


銃らしきものを手に取る。

 ズッシリとしていて、重い。


「あぁ。

 それじゃあ。」


 ミーアが外に出て、私達に振り返る。


「達者でな。」


 ……さて。

 あとはミーア次第だ。


「で、俺らはこれからどうするんだ?」


「これからの稼ぎについて考えねばなるまい。

 蓄えが無くなるまでに次の仕事を見つけないといけない。」


「盗賊のままじゃダメなのか?」


「まぁな。

 盗賊というのは当たり前だが、犯罪だ。

 それなら腕も立つようになってきた今、コソ泥から転職するには絶好の機会だろう。


 そうだな……こうしよう。

 ここから3日間、お互いに仕事になりそうなものを出来るだけ探して報告しよう。」


「というと?」


「なぁに、簡単なことだ。

 少々荒っぽい仕事を斡旋してくれるブローカーを探したり、あるいは傭兵なんかでもいい。」


「なるほど。そりゃいいアイデアだ。」


「では、3日後、同じ時刻にここで集合だ。

 それと、情報には金も必要だ。持っていけ。

 ただほど胡散臭いものは無い。」


「分かった。」

 私達は家を後にし、それぞれ街へと向かった。

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