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第2話 自由
しばらく時間がたった後、ドアが開いた。
ラーナだった。
しかしまだ安心は出来ない。
「あいつらどっか行ったぽい。
色々聞かせて。流石に気になる。」
倉庫から出た。
机と向かい合わせに置かれている椅子に座るように言われた為、座った。
「まず質問。
君、名前は?」
名前。呼ばれたこともない。自分はなんという名前なのだろうか?
「…分からない。」
驚いたような表情をする。
「マジ?
そんなことある?
なんか君割とヘンテコな感じっぽいね。」
ラーナは自分の髪を指でクルクルし始める。
「そ。じゃあ行く宛てもない感じ?」
「…あぁ。」
「そして金もなんなら今日の飯もない感じだ。」
「…そうだ。」
「どうしたもんかねぇ。
じゃ、仕事とかももちろんないよね。
じゃあこうしよう。私の仕事を手伝ってくれる?
その代わりに、養ったげるよ。」
やはりだ。この人はいわゆるお人好しという人なのだろうか。
見ず知らずの私を匿い、さらにはその先までも心配してくれている。
私はもはや泣き出しそうになっていた。
このような優しさを恐らく私は受けたことはなかった。
「そうしてくれるのなら…ありがたい。
仕事というのは?」
「あんまり大きな声では言えないんだけど…
盗み。」




