第26話 高嶺の毒
一筋の解決法を見出した私達は図書館へと向かった。
さて、少女がいるといいが……
両開きのドアを開ける。
青い光が辺りを照らす。
やはり異質な雰囲気である。
少女は……いないか。
そう上手く会えるわけでもあるまい。
とはいえ、何もしない訳には行かない。
そこで私達は図書館に少女について聞くことにした。
「少しいいか?」
館長が顔を上げると、青色の目とその周りにある黄金の紋章が輝く。
「なんだ。」
「私がこの前図書館を訪ねた時、豪華な服の少女がいたな。
彼女を探しているんだ。
何か知らないか?」
館長はカウンターの下から本を取り出し、中を読み始めた。
「知らない。
と答えれば嘘になる。
しかし私も知らんやつに伝えたくもない。」
下からヴィヴィリアがカウンターに飛び乗る
「私からも頼む。
私達は今爆弾を抱えているのだ。
下手したらこいつの首が飛ぶ。」
館長はヴィヴィリアの顎をくすぐる。
「こいつの死など私には関係はないが。
お前の頼みならば仕方あるまい。
あいつは本名ミーア・トラステルダ。
父ビルダ・トラステルダは侯爵だ。」
……侯爵?私は小声でヴィヴィリアに尋ねる
「侯爵って?」
「貴族の階級区分の1つだ。
したから、伯爵、侯爵、公爵、と続く。
つまり、貴族の中でも中々上の方という訳だ。」
「ビルダは隣町に邸宅がある。
だが、彼女はこっちの街にいることがほとんどだ。
そして、よく私に酒場に行く旨の話をしていた。」
ヴィヴィリアが首を傾げる
「一体なぜ?」
「知らん。
自分で聞け。」
相も変わらず口調が厳しい。
無表情で言われると結構精神に来る。
「ともかく、ありがとう。助かった。」
「お前からの感謝は必要ない。」
……本当に厳しい。
図書館を出ると、ヴィヴィリアが口を挟む。
「侯爵か……
出来れば伯爵で良かったのだが。」
「なんでだ?偉けりゃ偉いほどいいんじゃないか?」
「阿呆か。
位の高い貴族ほど相手にされない確率が高い。」
私は腕を組む
「なるほどなぁ……」
とはいえ、行くしかあるまい。
私達にはここしかない。




