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第24話 撃鉄
「しっかりしろ。
この二人でやってきたんだろう。
今まで。」
しっかりしろ。その通りだ。
私は自分の頬を叩く。
「そうだな。
で、この日記帳が証拠になる訳だが…」
「教会の裁判にかけても無駄だろうな。
いくらでもごまかせる。
我々にはコネクションがないからな。」
「……となると、これからやるべきなのはコネクションを作ることだな。」
ヴィヴィリアが頷く。
「その通りである。
となると、コネクションを作るという点では盗賊という稼業は少々動きづらい。」
「……いや、待てよ。」
私の脳裏に、青い建物が浮かぶ。
図書館で見かけた、あの人物…
金髪で高貴な衣装を纏っていた人。
「ヴィヴィリア。
あの図書館で会った。
金髪の少女。見るからに高貴だ。
もしかしたら、あるかもしれないか?」
ヴィヴィリアが目を細め、喉を鳴らす。
「良くぞそこにたどり着いた。
私も同意見だ。
もはやなりふり構っては居られない。
この日記は爆弾だ。もちろんあのクソッタレを破滅させる元にもなるが……我々も持ちすぎると爆発する可能性がある。
早めに対処する必要がある。」
「まぁ、何せこんなもの長い間持っていたくもない。」
窓から差し込む太陽は既に天頂を越えようとしていた。
一端の盗賊風情が一国の主を堕とす。
もはや夢物語ではなかった。




