第14話 不慣れな日常
翌日…
誰かに顔をぺちぺちされて目が覚める。
「起きろ。
いつまで貪眠を貪っているつもりだ。」
喋る猫だ。
「別にいいじゃないか…お前は私のなんなんだよ…」
喋る猫が私の上に乗りながら答える。
「そうだ。自己紹介がまだだったな。
私はヴィヴィリア。見ての通り、猫である。」
ベットにいるラーナを目が覚めてきたようだ
「一体なんなんだよ…
こんな朝に騒ぐんじゃないよ〜。
猫ちゃーん。静かにしてね〜」
再び布団を被る。
「猫と呼ぶでない。私には名前があるのだ。ヴィヴィリアという名前だ。
今日起こしたのは他でもない。」
ラーナが体を起こす
「一体何なの?」
ヴィヴィリアは机の上に飛び乗り話し始めた。
「お主ら、このまま私を保護施設にぶち込む気であろう?」
顎に人差し指を当てながら答える。
「うん。そうだけど?」
「しかし考えてみろ。
思考が出来て、情報共有ができる小さい生物。
これは君たちの家業に役に立つのではないか?」
…言われてみればそうだ。
私達よりも小さいところに行けるだろう。
私達では警戒されるような場所にも立ち入れるだろう。
ラーナがヴィヴィリアを上に掲げながら言う。
「でも猫ちゃん。ペットはいらないかも。」
ヴィヴィリアはラーナの手の中で暴れて離してもらう。
「ペットではない!
協力相手になろうと言う話だ。いや、取引相手と言った方が正しいか。
私は君たちの仕事を助ける。
君たちは私に住居と食事を提供する。
悪くない提案だろう?」
ラーナは指を顎にあて、「うーん」と悩んでいる様子だ。
「アリだね。
面白いじゃん。
じゃ、これからよろしくね。猫ちゃん。」
ヴィヴィリアが不貞腐れたような顔をする。
「名前で呼んでくれるとありがたいのだが。」
まず、魔法生物達を保護してもらう準備をしなければならない。
とはいえ、保護施設の職員が引取りにこちらに来るとの事だ。
昼頃に到着予定なので、私達一行は昼まで暇になった。そうなれば私は本を読もうとしたのだが、
ラーナがヴィヴィリアをなでながら、
「せっかくの休みなんだしどっかに食べに行こうよ。」
と提案した。
私はそれを了承し、私達はここらにカフェがないか探した。
…もちろん。猫同伴可能のところである。




