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ほのぼのお仕事  作者: まひろ
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大砲もロマンがあるよね?

今回は比較的早く書けました……すごく中途半端なところで終わってますが……

じ、次回もなるべく早く出せるように努力します(汗)

そしてブックマークが150人を超えました。

自分の拙い作品を読んでくれている方に感謝を。

今回も楽しんでもらえれば幸いです。

「これが昨夜の出来事の全容ですアリスさん」


 昨夜の出来事をユアンさんから聞き終わりました。


 トリートさんのここにいる理由、魔物の襲撃から撃退までの流れ、そしてパロゥさんや隊員の人たちの負傷……私が倒れている間にこの村は大変な事態に巻き込まれており、私はパロゥさん達に知らないうちに救われていたと言う事だった。


 そしてこの魔物の襲撃によりパロゥさんは自身の左腕を失ってしまったと言う事も……


「……トリートさん、医療の魔術などでパロゥさんの怪我は何とかできないんですか?」


「ユアン君にも聞かれたけど答えは『無理』よ。 魔術は万能じゃないの……少なくとも無い物を生み出す事は出来ないわ」


 そうですよね……何となく分かっていました。 魔術はそこまで万能じゃない事に……魔術は発動されるのに魔術陣の他に恐らく媒介が必要だと言う事に。


 魔術は恐らくこういう形なんです、魔術を発動させるエネルギーである【魔力】、その魔力を必要な形に変える回路の役割の【魔術陣】、そしてこの魔術陣を刻印するため、発現させるための【媒介】、魔術とはこの三つがあって初めて発言するものなんだと思われます。 と言うより前に読んだ教科書にそう書いてありました。


 そしてここで一つ問題が……媒介には二つのタイプがあります。 火を起こすや水を出す、光を放つなどの魔術は現象タイプと言われこれらに必要な媒介は魔力を魔術陣に流した時、魔術陣が必要な媒介を近くの周りから集めて発言するというものです。


 火を起こす場合は周りに酸素が集りそこに火種が入り瞬間的に燃えるんです。


 水の場合も同様、光の場合は……水素などの瞬間発光なんですかね?とりあえず言える事は一瞬で効果が発揮できる物がこの現象タイプです。


 ちなみに魔法はイメージの力も反映されるので……他の人がどんなイメージ持っているのかは分かりません……天才って奴は突拍子も無い事考えていると思いますから。


 さて、もう一つの媒介は継続タイプです。 この手の物には発現に必要な媒介そのものに魔術陣を刻み込みます。


 例えで言うのなら私のこの胸の魔術陣でしょうか。


 この魔術陣に刻まれている内容は【内包魔力の永続放出】です。


 この場合魔力を内包しているのは私の体その物なので、私の体に魔術陣が彫られたと言う事です。


 つまり魔術を任意にしろ常にしろ継続して発現しないといけないものは大抵媒介そのものに魔術陣が刻まれます。


 さて、ではできないと言われたパロゥさんの腕の件ですが……これはそもそもの問題で媒介が存在しないのです。


 無い物は【発現】も【継続】もしようがないのです。


 パロゥさんの体に腕が生えるように、もしくは元に戻るようにと言う意味の魔方陣を刻んだとします。


 結果としては腕は生えませんし戻りません。


 戻るの方ですが……刻んだ時の状態がデホォルトなので、既に失っている物が戻ることはありません。


 腕が生える方ですが……腕の機能や構造は複雑すぎて魔術陣は反応しませんし必要な構成物質が確保できません。


 結果として今回は魔術で腕を元に戻す事は不可能です。 無い物は作ることは出来ません。


「そうですよね……ユアンさん、パロゥさんはこれからどうなっちゃいますか?」


「ボクにもそれは分かりません……ただ恐らく軍の規則は兎も角恐らく退役する事になると思います。 五体満足でない者は大抵自分から軍を退役しますから……パロゥ隊長がどうなるかはボクにも分かりません」


 やはりそうなってきますか……もっと上の人間とかなら兎も角基本体が資本な軍隊なので五体満足ではないとなるとそうなってきますよね。


 それでもこのままパロゥさんが軍を退役する様な事になったら嫌ですね……何かいい解決策は無いものでしょうか?


「そうだ、元の腕と遜色の無い義手と作るとかでき無いんですかね?」


 思いついた物は前世の知識の中にあるある錬金術使う漫画に出てくる義手の様なものは作れ無いのか?と思いました。


 もっと言ってしまえば触感なども再現出来るのなら例え義手だとしても元の腕と同じように……いえ、元の腕よりも高性能に出来るのでは?


 私は名案だとばかりに二人に提案してみました。


「……義手を作るのはいいとしてそれを元の腕と遜色の無い物にするですか……そんな事が可能なのでしょうか? それにそれが出来るのなら腕を元に戻せるのではないですか?」


 ユアンさんは渋い返答を返してきます。


「あー……何となく分かった、あの手の義手のような感じか……ん~条件次第ではやってやれない事はないのかな?」


 トリートさんは何となくイメージできたっぽいです。 てかイメージできるってことはあの作品を知ってるわけで……転生者なのか、異世界に転移した人なのかは分かりませんがどうやらトリートさんは私と近い存在みたいです。 どうでもいいところで結構重要な情報が入ってきた感じ?


「ボクには全然想像付きません。 トリート先生とアリスさんは一体何を考えているんですか?」


「あ~、ユアン君たちだとこういう発想は無いのか……んー何と言うかね、義手に腕と同じことができるくらいの性能を持たせると言う事なのよ。 そうなった場合もとの腕と同じ物を作る必要は無いのよ。 だって自分の意思で自由自在に動かせる腕であればいいんだもの」


 結局のところ腕と言う物は神経を通り動かす物、詰まるところ自分の意思で自由に動き、触感などのセンサー類が機能すれば問題ないのだ。


 本来であれば発刊による体温調整や痛みによる自己防衛などの機能もあるがこの際それは置いておき、腕、そして手、指と後は触れている感覚さえ持たせられるなら、腕としての必要な機能は揃うのだ。


「だから腕の機能さえあればいいのよ、正確には指先まで自由に器用に動かせられればいい。この手の物は魔道具としてユアン君が作れるんじゃ無い?」


「……うーん、材料さえあれば精巧な動作をする物を作ることは可能でしょうが言っては何ですがパロゥ隊長がその魔道具を使えるとは思え無いんですが?」


「隊長さんが動かせれれば問題無いよ、それならあたしが隊長さんの神経に直接繋げるから。そこから先は隊長さん次第さ」


「……トリート先生、無茶苦茶言ってません?」


「なぁに、何とかなるでしょ。 ただ問題としては神経に魔道具を繋げるとなると上質な魔力糸が欲しいところかな……それこそ蜘蛛の魔物が出す魔力糸クラスが欲しいところ……ん?二人ともどうしたの?」


「「……なんてタイムリー」」


「二人して一体どうしたのよ?」


 首を傾げていたトリートさんに昨夜の事件が起こる前に起きていた問題にして未解決な蜘蛛の魔物問題を説明する事となりました。


「グットタイミングだね!! なら準備してさっさと倒しに行きましょうか」


「トリート先生それは無理です。 最大戦力だったパロゥ隊長は戦闘参加不可能状態ですし、そもそも蜘蛛の魔物用に用意していた杭打ち機は土の中なのはトリート先生も見ていたでしょう?」


「……じゃあどうすんの蜘蛛の魔物?」


「本当にどうしましょうねぇ……」


 ……ユアンさん達が頭を抱え込みました。 うん、本当にどうすればいいんでしょうね?

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