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scene8 抵抗
村人は逃げるだけだった。
抵抗はしない。
ただ奪われていく。
「なんで…?」
「資格がないんだよ
俺たちはゴブリンを殺す資格がない」
「そのとおりですよ」
背後から感情のない声にギクリとする。
「ティア…」
「資格がないものは何も出来ない。
それがこの国のルールです」
「変だよ!資格がないだけで、なんで抵抗もせず奪われないといけなんだよ」
「抵抗したければ資格をとればいいだけのことですよ」
「そんな...」
その時視線の先に子供が見えた。
あの時遊んだ子供。
目の前にはゴブリン。
「ダメですよ」
「関係ねぇ...関係ねえんだよ」
俺は走り出し拳を振るった。
1発、2発...。
拳はゴブリンの頭部を破壊し身体を砕いた。
ほんの数秒の出来事。
「お兄ちゃん、ありがとう」
半泣きの子供が笑顔で俺に抱きついてきた。
「おう、もう大丈夫だ。
ゴブリンぐらい俺がいくらでも退治してやるさ」
村人からの歓喜の声が聞こえる。
母親が子供に抱き着きお礼を言う。
そうだ資格がなくたって出来る。
ちゃんと救えるんだ。




