表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無資格勇者  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/60

scene7 遊びの資格

村の畑を眺める。

痩せこけた土地。

痩せた作物。

それでも人は生きている。


「お兄ちゃんは何をしてるの?」

話しかける子供。

「なんにも、何も出来ないんだ。

 資格が...ないからさ」

嫌なことを言う。

子供相手に俺は何を言ってるんだ。


「じゃあ、遊ぼうよ。

 遊ぶのに資格なんか要らないよ」

「資格が要らない…」

そうだ。

そうだよな資格がなくたって遊べるしなんでも出来るはずなんだ。


「そうだな。遊ぼう」

気持ちの中の影が少し消えた。


村の人間は親切だった。

決して豊かではない暮らしだが不自由がないように手配してくれる。

何か指摘されるのではという恐怖。

いっそ俺の力で殺してしまったら楽になれるのだろうか?

そんな衝動に駆られるが、俺の中に残った良心がそれを止めていた。


村の入り口が騒がしかった。

日々静かに時が流れているこの村には似つかわしくない喧噪。

嫌な予感がする。ただティアの監視は俺の心を圧迫する。


「ダメですよ。」

立ち上がった俺をティアが静止する。

「何か騒がしい何があった?」

「数匹のゴブリンの群れに襲撃されているようですね」

「なんだと!?だったら俺が…」

「じっとしててください。

 資格がないのだからどうせ何もできません」

感情のない声。

「無理だ」

そう、俺には村人を見捨てることは出来ない。

俺はティアの静止を振り切り走り出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ