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scene6 監視
「セイ様着きましたよ」
聞き覚えのある声。
「ティア!なんでここに?」
「セイ様のお世話を担当することになりました」
屈託のない笑顔。
「お世話...」
「…という名の監視です」
目が笑っていない。
だよな...俺ってそういう立場なんだな。
「ようこそ無資格の村へ」
瘦せこけた初老の男が近づいてくる。
「あなたは?」
「この村の村長じゃ
安心しなさいこの村にはあんたのような無資格が生活している」
無資格の村...今の俺にはお似合いの村ということか。
深くため息をつく。
村は貧しかった。
ただ、そこで人々は必死に生きていた。
「資格がない人間が生きていける場所は少ない」
村長は誰に言うではなく呟いた。
村の隅にある小さな小屋。
ここが俺の新しい住まい。
何もない部屋。
薄暗い明り。
気持ちが深く沈み込む。
ダメだ。
ここにいてはダメだ。
立ち上がり外にでる。
「勇者様どちらに?」
「ティア...」
「ダメですよ村から出たりしたら」
「...わかってるよ」
本当に監視だな。
俺に自由はない。
だって資格がないのだから...。




