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scene5 勇者断罪
暗い。
暗くて冷たい部屋の中、涙をこらえる。
資格、資格、資格。
なんで転生してまで資格。
ガシャリ。
金属音とともに牢の扉が開く。
甲冑を着た兵士が立っている。
「出ろ」
抵抗を認めない圧。
俺はゆっくりと立ち上がる。
「俺はどうなる?」
「保護観察付きで辺境送りだ」
辺境...断罪か、悪役令嬢でもないのに。
「待ってくれ。資格なら取る。
資格とって竜魔王を俺が倒す」
「無駄だな。
無資格が魔王討伐の資格をとるには資格を取るために必要な資格を
複数とりその間に実務経験を数年積んでいかなければならない。
お前が魔王討伐資格を取れるのは20年以上かかる。
全盛期を終え衰え切った中年勇者になったお前に魔王を討伐できる力はない」
「そんな無茶苦茶な」
「だから竜魔王は討伐されていない」
抵抗する気力は失せていた。
ただ馬車に揺られ、うつろに景色を眺めながら運ばれる。
「着いたぞ。
降りろ」
無機質な指示。
寂れた村。
勇者としての栄光の人生が終わり、寂れた村で軟禁生活が始まった。




