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人生  作者: yoshi88
:21歳 第三章 無智と無謀の偽善者は、今日も素敵なマスクを被る 
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18.(続)週末の金曜日(その2)

 ・・・今日も映画の前に此処に立ち寄り、場違いと思いつつも男2人でカレーを食べている――。


 僕は豚トロカレー、田川君はビーフカレーだった。


 食後の冷えたチャイで少しひりつく舌を潤しながら食後の余韻に浸っていた...。


 ジャズのBGMが心地良い...。静かな店内で、


「あと40分くらいで、映画が始まるよ」


 田川君がそっと囁くと、僕も小声で、


「じゃぁ、そろそろ行こうか」


 完全に週末の男女の会話をしながら、ゆっくりと僕達は席を立った。


 地下街の店を出て地上に上がり、5分も歩くと映画館の前に到着する。今日のメインイベント「タイタニック」を観に来たのだ。


 エスカレーターに乗って最上階にある映画館に着くと何やら異様な雰囲気に目を奪われた。週末なので超満員の客は分かっていた。だからチケットも(あらかじ)め2人分予約しておいたので安心だ。...安心のはず...だった...。


 はずだったのだが、それは油断だった。完全な油断、油断大敵...。


 100人はいるだろう僕達の目の前にいる客が、全て女性同士や男女のカップルしかいないのだ!女子女子女子女子全員女!あとは恋人同士!この群衆の中に男同士は2人だけ!


(...無理かも知れない...。)


 ・・・上映開始10分前――。


 僕達はなすすべもなく、その場の光景に目を奪われながら、ただその場にじっと佇むしかなかった...。

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