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人生  作者: yoshi88
:21歳 第三章 無智と無謀の偽善者は、今日も素敵なマスクを被る 
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11.自由時間の過ごし方

 ――数日が過ぎて此処での生活にもすっかり慣れて来たが、ヤッ君以外の友達は1人も出来なかった。


 女子寮も近くにあり、毎日を顔を合わせる人もいるので寮に滞在している人も数人はいる。しかし、女子寮の中がどうなっているか分からないが、もしも男子寮と同じような状態なら、年頃の女の子はなかなか入寮しない気がする。


 ヤッ君の彼女みたいな他の追随を許さない"圧倒的美人"も見かけないので、危険を冒してまで女子寮に忍び込むとかそういう発想にはならない。


 僕は授業の無い午前や午後、大抵近くの浜辺で過ごしていた。初めの内はヤッ君も誘ったがあまり興味はなさそうだった。車で行けば「ハワイ海水浴場」まで近いはずだが、交通手段がないので教習場から歩いて行ける"名も無き浜辺"が僕のお気に入りスポットだ。


 此処は見渡す限り遠くの方まで白い美しい砂浜が広がり、当然着替える場所もないので何時行ってもほとんど誰もいない。


 ・・・ザザザーザザザーと耳触りの良い心地良い響き、海からの生暖かい風を全身に浴びながら、現地調達したビーチパラソルを差して、レジャーシートを敷き始める。


 それが終わると、ポカリスエットを飲みながら、"メタルポジション"で録音したウォークマンのカセットの再生ボタンを押す――。


 最近のお気に入りは、class/夏の日の1993/



 まるで別人のプロポーション Ah 水ぎわのAngel

 君は初めて僕の目に見せた その素肌 そのSexy・・・


[出典:作詞 松本一起 作曲 佐藤健 class 曲名:夏の日の1993]


 まさに、今の状況にぴったりの楽曲だ。


 そして、体がいよいよ熱くなってくると、


「暑い!あちい!!」


 と叫びながらウォークマンをそこに放り出し、そのまま裸足で砂浜を駆けだし海へ飛び込む――。


 "これ以上沖の方まで行ったらダメですよ!"


 と、注意する監視員もブイも何も張られていない自由な海上で仰向けになる...。


 この広い真っ青な海の水平線の彼方、砂浜の先の方まで誰1人いない...。


 少しうとうと波に身を任せて揺られながら、微睡(まどろ)むのは実に心地良い...。



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