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人生  作者: yoshi88
:21歳 第三章 無智と無謀の偽善者は、今日も素敵なマスクを被る 
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9.(続)夏の合宿

 朝から異例づくしであったが、僕とヤッ君は受付のおばさんの案内で校内宿舎の男子寮"ヤマブキ"へ向かった。男子寮から500mくらい離れた所に女子寮もあるようだ。寮は3階建の鉄筋コンクリートの建物で1階は駐車場スペース、2階と3階が宿泊施設だ。


 校内食堂"クローバー"はヤマブキとは別棟になっており、100席を確保したゆったりとしたスペースで、昼食時には近所の人も食べに来るようである。


 地元と密着しており、教習所というよりも小さな公民館のような位置付けがしっくりくる。


 寮に名前と付けると愛着が湧くし、ヤマブキから連想する、オレンジがかったような雰囲気の室内空間だろうか。花言葉から連想してみても、「金運」や「気品」という感じの"春の煌めき"や"華やかさ"浮かべてしまう。


  受付のおばさんが、そんな"ヤマブキ"を冠する男子寮を、一緒に2階に上がって案内してくれた。


  扉を開けると愕然とした――。


 部屋の真ん中を通路にして左右に簡素な木製の2段ベットがあるだけの狭い4人部屋で、奥に窓が一つ設置されており、テレビと小さなテーブル一つ、申し訳ない程度に付いている。それ以外何もない。


 部屋にはシャワールームやトイレ等の水回りの施設は無く、寮内に共同で使用する1人用の簡素な風呂場があるだけだった。


「周りに高い建物も無いし、海の近くだから晴天の日が多くて、星が綺麗に見えますよ。」


 と、おばさんが独り言のように呟いた...。


(...こんな何もない寂しい田舎で、心を落ち着けるはずのプライベート空間は狭い4人部屋。これから一緒に暮らす事になる寮の住人は現役の暴走族。あと2人分の空スペースに、どんな奴が入寮して来るのか今は何も分からない...。)


 早くもここに来た事を少し後悔し始めていた...。


 ・・・取り敢えず部屋に入って直ぐ右側の上の段をヤッ君、奥の左下の段を僕が使う事に決めた。夜中にトイレに行く時、下の人を気にしたりしながら昇降するよりも少しはマシだという理由からだ。


 合宿免許の一日のスケジュールとして、朝は6時半から7時半頃に起床。朝食を食堂で食べ、8時半、若しくは9時半頃から午前の教習が開始される。1日の教習時間は3~6時限で、1時限は50分。


 昼食時間や休憩を挟みながら19時から20時半頃に終了し、夕食を食べ就寝。

 空いている時間は、勉強するも良し遊ぶも良し自由時間だ。


 そして、学科時間は1日に何時間受講しても良いが、技能実習時間は第一段階は1日2時限まで、第二段階は1日3時限までしか受講できず、つまり技能教習は時間割にも寄るが「1日3時限が最大」である。


 これはやはり未熟な運転では3時限までが注意力の限界と定めているのだろう。

 そして、第一段階の技能と学科教習を終了後、修了検定と適正試験を受け仮免学科試験に挑み、合格すると仮免許証が交付され第二段階に進めるようになる。


 その後、第二段階の技能と学科教習を終了した後、学科試験に合格し、最終技能の卒業検定「卒検」に合格すると晴れて卒業となり、地元に帰って免許センターで手続きをすれば、「運転免許証の取得」となるのだ。


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