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団子食べたい  作者: 社容尊悟
2本目

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言葉で解決できないときは拳で解決!

 翌日の予定を言って、この場で解散。

 あやのとは反対方向。

 あやのを家まで送っていこうかと壱が言ったが、迎えがくるので大丈夫だと断られた。

 でも、心配してくれてありがとう、と言っていた。

 今日の収穫は予想以上で、団子パーティの日時まで判明した。

 これで、あとは下準備だけ。

 壱は離れて歩くテルに、手招きした。


「テル。ちょっとこっちこい」

「……やだね」

 ぷいっとそっぽを向く。

 何を拗ねているのだろう。

 壱は両手をズボンのポケットに突っ込んで、先を歩いていく。

「さっき、俺が言ったことか? べつにさ、お前がどうでもいいと思ってるんなら、聞き流してもいいんだぞ? いちいち真に受けなくていいから。真に受けてるってことは、少なからず俺の意見に何か、思うことがあるんじゃないか。例えば、劣等感とか」

「……」


「俺の言ったことをいつまでも気にするのは、俺に後ろめたい気持ちがあるからだろ。どうでもいい相手に何言われたって、気にすることはないもんな。俺はそれだけ、お前にとって影響力のある人間ってことだよ、なあ、テル」

 壱が振り向いてテルに話を振っても、テルは目を合わせようとしない。

 壱は暮れなずむ空を見上げて、話した。

「逆に言えば、俺も……そうなんだよ。お前はどうでもいいやつなんかじゃないし。お前に悪口言われたら傷つくし、お前が傷ついていたら、力になってやりたいと思う。探偵は、事件を解決するのが仕事だからな。大親友が悩んでいるときも、事件なんだよ」

 だから、と言って、壱はテルに向かって走った。

 そして、顔面にラリアットを食らわせる。

 どちゃっとテルは尻餅をついて後ろに倒れた。

 壱は満面の笑みで、拳を掲げる。


「そういうときは、ぶつかって解決! だな」

 テルは鼻頭を指で擦って、壱を睨み据えた。

「……っの……!」

「言葉でわかんねーやつには、拳でわからせるしかないだろ! なあ、大親友!」

 壱は再び、拳を構える。

 テルは尻についた砂を払って、歯を食い縛って拳を振るう。

 テルの拳が壱の頬にかすり、壱の拳がテルの頬にジャストミートする。

 交差するように、二人の位置が入れ替わる。

 壱はトントンッとステップして体勢を整え、テルは脚をもつれさせる。

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