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団子食べたい  作者: 社容尊悟
2本目

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22/65

壱を訪ねてきた女子

 壱は昨日テルと話したときのことを思い出す。


 テルはたまらずに噴き出した。

『オレがあの依頼内容を書いたんじゃないかと思ってたって? ははっ、んなわけないだろ! オレが壱に金払わなきゃいけなくなるしさー。オレは金欲しいんだけどなー。ま、壱が疑うのも無理ないっていうか。今日のオレはおかしかったみたいだし、さ』

『ごめん。お前を疑いたくはなかったんだけど……。詳細がわからない依頼って、今まできたことなかったから。それに……俺宛っぽいのが気にかかる。団子パーティなんて、ふつうしないだろ? これ、明らかに俺目当てなんじゃないか?』

 気にしすぎだと言われてしまえばそれまでだが、何故八丁念仏団子刺しが好きな人が団子パーティを開くのかという疑問が残る。

 それなら、刀好きの刀好きによるパーティを開くのが道理だ。


 テルに説明すると、テルはかなり感心していた。

『なるほど……。流石名探偵』

 テルに率直に褒められ、壱は後ずさった。

『うぇ』

『褒められると、マジで壱さんは照れるよなー。謙遜もするし。謙遜のしすぎは嫌われるぞお』

『でも俺は……自分のこと名探偵とか思ったこと一度もないし。そう言われると、どう反応すればいいか、わかんないんだよな。テルなら、どうする?』

『そりゃもち、もっと褒めろーって言うかな』

『訊かなくてもわかってたわ』

 壱は苦笑いする。


 というやり取りがあったのだが、テルは助手として手伝ってくれるだろうか。

 一人で調べるのは大変だ。

 何から調べるかは、決まっている。

 インターネットからだ。

 悪い噂はインターネットに広まる可能性が高い。

 特に、有名人の黒い話はヒットしやすい。

 検索してみれば、そのオーナーの知名度もわかる。

 それでもわからなければ、訊き込みをするほかない。

 ルーティーン化した朝の出来事を終え、壱は学校へ何事もなく登校した。

 早めに学校にきていたテルが壱の机までやってきて、ドアの方を指差す。

 女子が立っていた。

「壱、おまえに客だって」

「こんな朝早くから?」

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