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団子食べたい  作者: 社容尊悟
2本目

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21/65

二子の目覚まし、ちょっとうるさめ


 団子ベッドですやすや眠っていると、目覚ましがきた。

 耳元で二子が叫ぶ。

「にーにー! あ、さ、で、す、よー!」

「おぅわっ!」

 壱は飛び起きた。

 団子布団を蹴ってしまい、あたふたする。

 朝起きたら、二子の可愛い顔が見られて幸せなのは山々だけれども。


「おはよー、にーに」

「お、おはよ、二子……。起こしてくれるのはありがたいけど、兄ちゃんびっくりするから、耳元で大声出すのはやめような?」

 壱に優しく注意されると、二子は口を尖らせて拗ねた。

「ぶー。にーにおこすの、たのしーのに」

「兄ちゃんだってな、ぐっすり寝たい年頃なんだよ。中学生だぞ? 夜更かしだってしたいし、できれば登校三十分前くらいまで寝てたい。ふぁーあ」

 壱は頭をわしゃわしゃとかき回し、胡坐をかく。

「二子は可愛いから許されるけど……、もし俺が低血圧でものっそい機嫌悪かったら、幼気いたいけな二子に暴力振るってたかもしんないんだから……。そのぐらい、すやすや寝てるのに、起こされると人は苛々するんだよ。そうなって欲しくないから、言ってるんだけどな」


「むむむ……」

 二子は言葉を理解するのに難航しているみたいだ。

 ちょっと難しい単語を使いすぎたか。

 二子が唸っている間、壱は未だに寝ぼけている頭を精一杯回した。

「あーそうだ。二子、母さんに言っといて欲しいんだけど」

「おねがい?」

「そだ。依頼きた。団子パーティいってくるって」

「ひにちはー?」

「それが、わかんないんだよな……。近日っていうのはわかってるんだけど、場所もわからないから俺が調べるしかないし……。今日は、ちょっと調べてくるから帰るのが遅くなるって」

「わかった! にこ、まーまにいう!」

 二子は元気な声で敬礼する。

 壱も照れ臭そうに笑って敬礼した。

「ありがとな、伝えてくれ」

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