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流れ星  作者: 葉月はるか
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8

花陽は賢い。

自分の可愛さを武器に、等価交換を持ちかけている。


年収、職業、外見、中身。

世の女子はそれらを吟味し、自分が一番幸福になれる相手を探している。


結婚が決まれば上がり、ではない。

そこからいつ子供を産むか、持ち家になるか。

一斉にまた競争が始まる。


「ふーん、結婚したらしたで、大変なんだねえ」

花陽が半ば呆れたように呟く。


「でしょ、くだらないけどそれが現実よ

」

「私達は相手のスペックで足引っ張り合いしてるからなー」

「イケメンの取り合い?」

「顔より年収だなー」


花陽のこういうハッキリしたとこ、とても好きだ。

自分の一生を捧げる相手だ、妥協とか卑下とか要らない。


それにしても、女性とはなんて生きづらくて、詰まらない生き物なんだろう。

男性もまた、学歴に職業、昇給昇進と張り合っているのだろうか。


「……会社に同じ職種だけど、格好いい子がいてね。その子早く昇進させろって上に食ってかかるんだよ」

「へえー結婚は捨ててる感じ?」

「プライベート全く知らないから分からないけど、見た目は美人だよ?」

「ふーん世界が違うなー」


私はなんで塩崎のこと、花陽に話したんだろ。

花陽も塩崎も、真逆を向いているようで、とても格好いい。

私はなんて中途半端なんだろう。


仕事に生きるでも、女として磨きをかけるでもなく。

人生とは、世の奥さんとはそういうもんかも知れないけれど。


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