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「どーだった?昨日のお局会」
野々村の突然の質問に、吹き出しそうになる。
「お局会じゃなくて誕生会」
「実質お局会じゃん」
「どうもこうも、またK-POPと誰彼の悪口と仕事の愚痴だよ」
「具体的に」
「具体的にって……誰の悪口ってこと??」
ぐいぐい掘り下げようとする野々村に、たじろぐ私。
どこまで言っていいもんか悩んでるところへ、別の同僚が来た。
「野々村さん、外線」
野々村が同僚の所へ行くと、苦い顔になった。
自席へ戻ると、野々村の電話を受ける声が聞こえる。
保育園かな。お呼び出しかなぁ。なんて思ってると、係長の声が聞こえてきた。
「困るよ、今月3度目じゃないか」
「すみません、でも今回は感染症なんでどうしても……主人も休めなくて」
「いいねえ君達主婦は気楽で。僕達は熱出ても這ってでも来てるって言うのに、堂々と『お休み下さい』なんて言えるんだから……」
「羽山さん、それは違うんじゃないでしょうか」
係長の声を遮ったのは、なんと塩崎だった。
「係長ご自身が感染症にかかられたら出勤停止ですよね?それと、係長にお子さんがいらっしゃるかは存じ上げませんが、もしお子さんが具合悪くても出勤することが出来ているとしたら、それは奥様のお陰ですよね?」
「僕の妻は専業主婦だ!誰にも迷惑かけとらん」
「ですから、奥様が『働いていないから』出勤出来たんですよね?」
塩崎が詰め寄り、係長は言葉を濁した。




