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流れ星  作者: 葉月はるか
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3

「30過ぎるとホント碌なの残ってない、男なんて」

ぶーたれても可愛い花陽が愚痴る。


「良い出会い無かったか」

「無い無い!合コンなんてハズレくじの集まりだからさぁ、ただその知り合いに賭けてるんだけどお」


医者、弁護士、商社。

彼女の合コン歴は中々凄まじい。

それでも納得行く出会いが無いと言うのだから、世の中世知辛い。

違うか、彼女のハードルが高過ぎるのか。


「あっでもね、1人だけマシな人いた」

「マシかい」

「なんかね、年収とか肩書きも他の人とトントンなんだけど、雰囲気が明らかに違うの。こう……包み込むってゆうか」

「包容力?」

「そうそう、滲み出てた!」


素直じゃ無い彼女が、時々恋する顔になる。

その顔は可愛いなあって。

ていうか私が男なら一目惚れしてるだろうなって思う。


可愛いと振り回されるのすら楽しくなるから、恋って面白くて全く理不尽だ。

私みたいな女子に振り回されても迷惑千万に尽きるだろうけれど。


「柚はパパと子供大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫、いっつも私が子供見てんだから、たまには1日見てろっつの」


一度結婚してしまえば、恋心なんてあっという間に過ぎ去る。

仕事、家事、育児。家のローンに教育費。

数え切れない試練をタッグを組んで乗り切る共闘者だ。そこに甘さは要らない。


頼りにはしてる。ありがたいとも思う。

でも恋とは違うんだよなぁ。


花陽が少し、いや大分羨ましいと思うようになったのは、内緒だ。

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