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「私SOL!」
「旋風が好きです!」
「王道だけどC3…」
「やだ私も!!ねぇ誰が1番好き??」
皆でK-POPのどのグループが好きか、答えていく。
良く知ってんなぁ。といっても、本当に聴いているかは怪しいけど。
「柚ちゃんは??」
にこにこと、浜さんが尋ねてくる。
今までも、こんな場面はいくらでもあった。
その度に、さして詳しくないK-POPについて、周りと話を合わせ。
ーーーでもその帰り道に、1人で聴くのは、決まってる。
浜さんの笑顔が、笑っているのに笑ってないように思えて。
これは踏み絵だ。踏んだ人にだけ優しくするっていうルール。
「……すみません、私K-POP詳しくなくて。いつも聴いてるの、クリーチャーズなんです」
浜さんの顔から、笑みが消えた。
皆のお喋りも静まり、テーブルがしんとする。
その静けさに、先に耐えきれなくなったのは、私。
「すみません、お喋りの邪魔して。私詳しくないのに、ここにいる資格ないですよね、失礼いたします」
カバンを引っ提げ、お札だけ置いて、早足で店を出る。
ーーーやっちゃった。
やっちまったぞ。
後悔よりも、その時は、興奮で頭が真っ白で。
これがアドレナリンってやつか。




