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「柚木ちゃーん、明日大丈夫?」
「あ、はい」
「よろしくねーいつもの店♪」
明日は浜会だ。
鈴木さんが抜けて、初の。
今回もどうせ、塩崎始め職場の人の悪口ばっかなんだろな。
……言いたくもない、人の悪口を。
聞きたくもない、K-POPの話を。
ご飯が美味しいなんて感じた事もない。
この会、楽しいなんて感じた事もない。
『偽善』
そうなの偽善なの。
守ってばっかの人生なの。
ーーー私、塩崎にそう言われて、どこかすっとしてたんだ。
私の本性見抜いてくれて。
私の嫌いな私を、嫌いって言ってくれて。
上手く立ち回るのだって、必要だよ。
誰も守ってくれないからね、この世界。
でも、心がもう無理だ、って言ってる。
私は、塩崎みたいに、花陽みたいに、なりたい。
誰に何と言われようと、自分を貫いて。
悪口なんてものともしない。
私にその覚悟があるか?
ぬるま湯で生きてきたコウモリ人間が。
メンタルが強いわけでもない。
一人で生きて行くには、それなりの逆風を覚悟しなきゃ。
仕事、家事、育児。どれか一つを犠牲にする訳にもいかない。
「ーーーよし」
行こう、浜会。




