17/25
17
「昇進試験結構レベル高いらしいよ、何時くらいから勉強する?」
野々村がむしゃむしゃと、サラダを齧りながら尋ねてくる。
「どうした、今日変だよ」
「えっ、どのへんが」
「フォークでうどんを食べようとしてるとこ」
「あ」
手元には確かにスプーンとフォーク。
やだ、何やってんだ私。
「課長来期で異動になるかもね」
「いつも思うんだけどどっから仕入れてくんの……」
「こないだの塩崎の件で、印象悪くしたっぽいから」
「えー、今度の課長どんな人かなあ」
課長はセクハラが多くて、やる気なさそうで。
でも叱られることは滅多になくて、やり易かったんだけどな。
「係長が昇進したりして」
「やだ最悪なんだけど」
「つうか、うちらが課長とか、想像つかないよね」
野々村の言う通りだ。
幾ら頑張れば課長になれますよ、と言われたところで、女性の課長とか想像つかない。
ーーー塩崎なら、想像つくかも。
彼女と私達、何が違うんだろう。
仕事へのポテンシャル?知識?
「取り敢えず勉強しよ、休み時間とか一緒にどうよ」
「いいね、やろうやろう」




