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食堂で食器を片付けていると、つぼ……浜さんの声が聞こえてきた。
「塩崎さん、貴女ちょっと自己主張強すぎない?権利ばっか訴えても周りは付いてこないわよ?」
はっとして浜さんの前を見ると、眉間に皺を寄せた塩崎がいた。
「意見は言うべきです、言わなければ何も変わりませんから」
「損な性格ねえ、出る杭になってるわよ?だから周りから浮くのよ」
浜さんは塩崎をあまり良く思っていない。
当然だ、独身で唯一浜さんのお茶会を断っているから。
「出る杭で結構。私が打たれれば、他の皆は打たれなくて済むでしょう、win-winじゃないですか」
「空気読めって言ってるのよ、はっきり言って目障りなのよ」
うわー…………周りの空気完全に凍っとるがな。
如何にしてもここから脱出するかを必死に考えていると。
「柚ちゃん、貴女塩崎さんと同期よね?貴女から見てどう?少しは周りに合わせろって思わない?」
わー最悪。
ここで浜に味方したら塩崎の恩を仇で返しちゃうし。
塩崎の肩を持てば浜派閥を敵に回すし。
「柚木そんな塩崎と接点ないからどうって言われてもね、ピンとこないでしょ」
助け舟を出したのは他ならぬ野々村だ。
「うん……同期っていっても塩崎さんのが責任ある仕事任されてるし、席も遠いから……」
気のせいか、浜がこちらを睨んでるような。
その後一言も発さずに、2人は去った。
あんな肝を冷やす体験はもう懲り懲りだ。




