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■8日目-2■

シエロとタルデが任務に行くと言って席を立った。

暁音は二人に手を振った。ユオは二人を見ながらパンを齧っていた。


「・・・で。あんたは今日、食材の買い出しに行くんだな。」

暁音の方をちらりと見てユオが言った。いつものようにスープにパンをスープに浸している。


「うん。足りないものチェックしてから行こうかな〜。」

暁音が返事をすると、ユオは特に興味なさそうな声色で「へぇ。」と言った。


「・・・・で?」

ユオは暁音が次に言う言葉を予想しているらしい。顎で話を促してきた。暁音を見ている。


「・・・・で・・・?」

暁音がユオの言葉を繰り返すと、ユオは眉を顰めた。


「・・・いや。ここはあんたが俺に『一人じゃ荷物が重いから付き合って』って頼むところだろ。」

ユオは呆れたような顔をしてそう言い、スープを飲み始めた。スープ皿を持ち上げて口をつける。


「あぁ、そっか。当然来てくれるかと思ってた。じゃぁ。『付き合って、ユオ。』」


ゴフッとユオがスープを吹き出した。そしてゲホゲホと咽せている。


「・・・何してんの。」

暁音はそう言って、背中を叩いてあげるでもなく、テーブルに肘をついて咽せているユオを眺めた。朝食はもうとっくに食べ終わっており、ユオが食べ終わるのを待っていた。


「な・・何でも、・・・ねぇ。」

まだ少し咳き込みながらユオが言った。少し涙目だった。目と耳が赤くなっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーー


ユオが食べ終わったので、それぞれ自分の食器を洗って片付け、食材をチェックした。人数が多いから減りが早い。メモが置いてあった。


【食材の買い出しお願いします。今日はカレーなので材料もお願いします。ルクス】


今日はルクスが夕食を作るようだ。ルクスは基本的にいつもカレーかシチューを作る。新しいレパートリーを増やす気は今のところなさそうだった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


減っている食材をメモし、宿舎を出た。


(そういえば、私がタイムスリップしたと想定している日から丁度一週間か・・・)


暁音は市場への道を歩きながら考えていた。どのタイミングだったんだろうか。丁度一週間前もユオと買い出しに行ったはずだ。朝起きて、食事をし、任務がなくて暇そうなユオを捕まえて買い出しへ向かったはずだ。今日と同じだ。


肉、野菜、卵、パンと調味料とミルクと・・・必要なものを買っていく。カレーの材料も忘れずに。

かなりの量になった。


暁音は買ったものをどんどんユオに渡していく。


「・・・おい。」

最初は文句も言わずに全部受け取っていたユオがついに口を開いた。


「・・・あ。」

いつの間にか荷物が全てユオに集まっていた。暁音は気付いて少し引き取ることにした。


「なんで俺には全部渡すんだよ。」

ユオは不服そうな顔をしていた。軽いものを選んで暁音に渡した。


「ついつい。」

暁音は答えながらも、ユオに荷物を渡しやすい理由に気付いていた。暁音が荷物を店員から受け取ると、ユオは手のひらを上に向けて少し手を差し出しているのだ。多分、無意識なのだろう。


(ユオって・・・パシられ慣れているのかもしれない・・・。)


暁音は気付いたことについてはユオには言わないことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーー

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