アンドリューの決意
アンドリューとの結婚式が終わってすぐの事である。王国が隣国との交渉でルナの身柄を引き取りたいと言ってきた。もちろんアンドリューは結婚したからと反対した。ルナを渡せばルナは死刑になる。それを避けようとアンドリューは自国と交渉した。アンドリューの交渉は上手くいき、ルナを渡さないことになったのだが……。
「領地の1部をこの国に渡すようにですって?!」
「ああ、国王がそれで手を打ってくれるそうだ。」
「いけません!私の為にそんなこと!もちろんお断りになったのでしょうね?!」
「ああ、もちろん、引き渡した!!」
「?!」
「お前を失うわけにはいかないからな。」
「そ、そんな……」
ルナはショックのあまりその場に倒れ込んだ。アンドリューはそれを支える。
「ルナ?!おい!ルナ!?」
次に目が覚めるとそこは自室のベッドの上だった。
「ルナ、目が覚めたか?」
「アンドリュー様……」
ルナは弱弱しく起き上がる。
「すまない。お前には言うべきではなかったか……」
「いえ、話して下さってありがとうございます。」
目覚めてなお、ルナの顔は晴れなかった。
「ルナ、おいで。」
そう言ってアンドリューはルナを抱きしめた。
「アンドリュー様?」
「大丈夫、俺がなんとかするから。お前を俺が、守る!」
小さな手でアンドリューはルナを抱き寄せる。その手は小さくとも安心できる手だった。




