一瞬の祝福
翌日、ついに結婚することになったルナ。何も起こらないことを祈っていた。そんな思いとは裏腹に結婚式は恙無く行われていた。
「では、誓いのキスを……」
神父がそういうとルナにアンドリューはキスした。その瞬間、アンドリューの呪いが一瞬解けたのだ。
「!おお!俺の予想通りだな!」
「アンドリュー様?!」
そこには黒髪の青年が立っていた。
「ありがとう、ルナ!君のお陰で元に戻れた!」
「それは良かったです。……?!」
「どうした?」
「いえ、呪いが解けたなら私はもう必要ないのでは?」
「いや、これは恐らく一時的なものだ。だから君が必要なんだよ。」
こうして式は無事大成功した。そして、時間だった。しばらくするとアンドリューは本当に小さな子供の姿に戻ってしまった。
「アンドリュー様。」
「ああ、戻ってしまったな。」
「これからもお傍に居てもいいでしょうか?」
「当たり前だろ?お前はもう俺の嫁なんだから!」
「ですが、私は神から実験されている身、アンドリュー様に何かあればと思うと……」
「お前は自分の旦那を信じれないのか?」
「へ?」
「俺はお前を娶った。その事をたとえ死んでも後悔などしないさ。」
「何故ですか?」
「そんなの俺がお前を娶ると決めたその時から決待っている。お前に一目惚れしたからだよ。」
「!?」
「いいか、もう余計な事は考えるな。お前は俺の嫁として生きていけばいいんだ。」
「…………はい。」
「ふふ、返事が遅いな。」
「すみません。」
「いいさ。気にするな。」
ルナは一瞬だけ幸せを噛み締めた。しかし、その幸せは長くは続かないだろう。そう思うとルナは怖かった。




