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よくある悪役令嬢ものだと思ったら……  作者: ユキア


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20/22

一瞬の祝福

翌日、ついに結婚することになったルナ。何も起こらないことを祈っていた。そんな思いとは裏腹に結婚式は恙無く行われていた。


「では、誓いのキスを……」


神父がそういうとルナにアンドリューはキスした。その瞬間、アンドリューの呪いが一瞬解けたのだ。


「!おお!俺の予想通りだな!」

「アンドリュー様?!」

そこには黒髪の青年が立っていた。


「ありがとう、ルナ!君のお陰で元に戻れた!」


「それは良かったです。……?!」


「どうした?」


「いえ、呪いが解けたなら私はもう必要ないのでは?」


「いや、これは恐らく一時的なものだ。だから君が必要なんだよ。」


こうして式は無事大成功した。そして、時間だった。しばらくするとアンドリューは本当に小さな子供の姿に戻ってしまった。


「アンドリュー様。」


「ああ、戻ってしまったな。」


「これからもお傍に居てもいいでしょうか?」


「当たり前だろ?お前はもう俺の嫁なんだから!」


「ですが、私は神から実験されている身、アンドリュー様に何かあればと思うと……」


「お前は自分の旦那を信じれないのか?」


「へ?」


「俺はお前を娶った。その事をたとえ死んでも後悔などしないさ。」


「何故ですか?」


「そんなの俺がお前を娶ると決めたその時から決待っている。お前に一目惚れしたからだよ。」


「!?」


「いいか、もう余計な事は考えるな。お前は俺の嫁として生きていけばいいんだ。」


「…………はい。」


「ふふ、返事が遅いな。」


「すみません。」


「いいさ。気にするな。」


ルナは一瞬だけ幸せを噛み締めた。しかし、その幸せは長くは続かないだろう。そう思うとルナは怖かった。


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