1章 登場人物・地理・種族
※イラストおよび校閲にAIを使用しております。
登場人物
八雲蓮 24歳
婚約者の千尋が事故で植物状態となってしまった、社会人の青年。学生時代は戦略ゲームを愛するヘビーゲーマーだった。
千尋に回復の余地がないと宣告を受けた日、熱中していた戦略ゲーム『エリシオン戦記』を起動する。突如現れた「クリアすれば願いが叶う」と記された未知の難易度「神託」をクリックし、ゲームの世界へ転生した。
テオドール・アストレウス 15歳
アルケイア大陸辺境の弱小国家、アストリア王国の第一王子。15歳の誕生日の朝、八雲蓮の意識が呼び起こされ、テオドールの記憶や人格と融合する。
イオシア王国出身の王妃であった母・ロザリーを亡くし、数年間引きこもっていた。王家に伝わる『雷魔法』の才能が無いことも相まって、王宮内での立場は極めて脆弱で、親エクイタニア派の現王妃と宰相から敵視されている。国内での支持基盤を築く足掛かりとして、ゴブリンと相対する南軍への従軍を志願する。潜在性は未知数だが、戦士に必要とされる身体強化魔法の素質を持つ。
コレット・フィディア 31歳
テオドールの専属侍女。
元々はテオドールの亡き母・ロザリーの侍女として、イオシア王国から同行してきた。ロザリー亡き後、後ろ盾もなく引きこもるテオドールを献身的に支えていた。テオドールが結婚するまで見守り続けるというロザリーとの約束を守るべく、南軍へ向かうテオドールへの同行を志願する。
ロザリー・アストレウス 享年33歳
テオドールの亡き母であり、元王妃。隣国イオシアの有力貴族出身。両国の結びつきを強固にする戦略結婚であったが、流行り病であっけなくこの世を去った。戦士の素質を持つ快活な女性で、乗馬や剣術を通じて幼いテオドールとの親子の絆を深めていた。
ルイ・アストレウス 50歳
アストリア王国の国王であり、テオドールの父。
意志薄弱な人物で、長年王宮内の政争に翻弄され続けてきた。現在は親エクイタニア派の現王妃と宰相の傀儡と化している。テオドールの従軍を許したのも、廃嫡という重大な決断を下すことを恐れるあまり、問題を先送りできる選択肢に飛びついたに過ぎない。
イザベラ・アストレウス 30歳
大国エクイタニアから迎え入れられた現王妃であり継室。
昨年、健康な男児を出産した。実子の王位継承を目論み、宰相とともにテオドールを廃嫡してイオシアへ追放しようと画策している。
マザラン・ドロス 40歳
アストリア王国の宰相。北方の大貴族ドロス家の当主。
親エクイタニア派であり、王妃イザベラと共にテオドールの廃嫡を強硬に主張する。
ジェラール・ソフィアノス 52歳
アストリア南軍の元帥。南部最大の都市ヴァラリアを治める大貴族、ソフィアノス家の当主であり伯爵。
親イオシア派の中心人物であり、南軍の予算獲得や中央への発言権強化のための政治的な「神輿」として、テオドールを南軍に迎え入れる。
◇
地理
アルケイア大陸
物語の舞台となる大陸。知的生命体としては、ヒューマンと蛮族のみが知られている。
海には凶暴な海洋モンスターが多数生息しており、大型船舶による航海や貿易は確立されていない。そのため、他の大陸の存在は確認されていない。蛮族の支配領域の情報は皆無で、特に大陸南部は謎に包まれている。
アストリア王国
テオドールの祖国である弱小国家。
北方をエクイタニア王国とイオシア王国に接し、南方からはゴブリンの圧迫を受けている。長年、親エクイタニア派と親イオシア派による激しい派閥争いが続いており、国力は衰退の一途を辿っている。
イオシア王国
アストリアの北東に位置する中堅国家であり、亡き母ロザリーの故郷。
エクイタニア王国とは深く対立しており、過去幾度も国境紛争が発生していた。アストリア国内の親イオシア派は、イオシア王国と同盟を結び大国エクイタニアに対抗することを目指している。
エクイタニア王国
アストリアの北方に位置する地域大国であり、現王妃イザベラの故郷。
さらに北方のスヴェリグラード帝国との紛争が停戦したことで、アストリアへの干渉を強めている。最終的にはアストリアを足がかりとし、イオシアの武力併合を狙っていると推測されている。
スヴェリグラード帝国
大陸北方に存在する超大国。
元々は極北の戦闘民族が発祥で、拡張戦争を繰り返して現在の国土を形成した。
長らくエクイタニア王国と国境紛争を繰り広げていたが、近年、停戦に至った。
アストリア南部のゴブリン領域
アストリアの南方に広がる、ゴブリンの生息領域。
魔力に目覚めるゴブリンの頭数が増えた影響で、アストリアの国土が少しずつ侵食されている。
◇
種族
ヒューマン(人間)
現世の人間と酷似した存在。元々はアルケイア大陸で発祥した脆弱な種族だったが、後に身体強化魔法と元素魔法に目覚める個体が発生し、蛮族を追いやって生息域を拡大したと言い伝えられている。
蛮族
人類に敵対的な種族の総称で、アストリア南部に生息するゴブリンも含まれる。アルケイア大陸には様々な蛮族が確認されている。近年は魔法に目覚める個体が増えており、付近のヒューマン国家は対応に苦慮している。
ゴブリン
蛮族の一種。緑色の硬い皮膚とヒューマンより小柄な体躯、猿とヒューマンの中間程度の知能を持つ。個々の能力は低いが、高い繁殖力により形成される大規模な群れが脅威となっている。




