???視点
ちょいグロ注意
グロ注意
〜夜中、ナイア達 家の人間が寝静まった頃〜
本来ならありえない程、見張りの人間も居らず家の人間しか出入りしない裏口も簡単に開いている。
いくら夜が静かとはいえ、可笑しい静かさである。そんな異常事態に気がつかず煩い2人の男…
「本当にあのターム家に忍び込めたぜ〜〜!」
髭もじゃで髪は薄くて、身体全体は筋肉が覆われている。ザ・悪党といった雰囲気も出ている
「兄貴、やりましたね!これでここにいるらしいターム家の餓鬼と女主人を殺せば、金ががっぽりもらえるんでやんすねー!」
目がギョロっとして、身体はひょろひょろ、時折嫌な笑いを浮かべる。ザ・悪党といった雰囲気も出ている
「しかも、この依頼を『あの』暗殺ギルドの長が気に入ったって言って、成功したら暗殺ギルドに入れてくれるって言うじゃねぇか。」
「暗殺ギルドの長…フードで顔は分からなかったっすけど、絶対美人な気がするでやんす!」
「とにかくさっさと仕事おわらせっかー。しっかし、あれだね〜、元は勇者一行の仲間だったってのに、その子孫は落ちぶれて仲間の子孫を俺たちみたいなしがない暗殺者に殺させるってなぁ」
「良いじゃねえでやんすか。それで俺らは金がもらえるんすから」
「だな。確か殺すのは5歳になるターム家の次男とその母親でもある現王の姉だよな?」
「そうでやんす!子供が2人もいると片方を王族にしようとか困った事を考えるかもしれないから、次男の方は殺すでやんす!
母親の方は、こっちを殺しとけばもうこれ以上後継が出来ない+王の姉が死ぬことによって、ターム家と王族の仲を悪くしたいらしいっす!」
「王族との仲を悪くってのは分かるが、後継は新しい嫁さんもらえばどうにでもなるんじゃねえのか?」
「兄貴、考えてみてくだせえ。超美人で超高貴なとこの姫さんを嫁にもらっといて、暗殺者に殺されて…2人目の後継も殺されて、ありゃ困った新しい嫁さんだってなったら絶対王族が文句言いますよ。それに今の嫁さん以上の家柄もありえないんすから、子供の血筋的にも長男とだいぶ劣りますよ。」
「面倒くさいことは俺には分からん。依頼通りにさっさと殺すか」
「あっ兄貴、こっち右でやんす!いやー、暗殺ギルドの長さん、俺たちのこと随分期待してくれてると思うでやんす。こんな精巧な地図、しかも殺すより入って出ることの方が難しいことで有名なターム家の地図でやんすよ。
あっここをまっすぐ行って突き当たりの右側が次男がいる部屋、左側が母親の部屋みたいっす!」
ベラベラと喋る2人。物音ひとつしないこの異常な静けさに逆に饒舌になっているのかもしれない…
只のバカの可能性がとても高いが。
「おーし、早く殺しやすい餓鬼の方からやるぞ」
「兄貴 兄貴!俺、その5歳の次男に突っ込みたいでやんす!やっちゃダメっすか?」
2人の悪党は気づかない。ほんの少し魔力の乱れが起こり、誰かがこの近くに転移したようなことを…
「ああん?オメェ、餓鬼なら女じゃなくっても突っ込めるんだったか?」
「ああ、突っ込むのは尻じゃなくて口にしますよ。口だけで限定すれば男も女も大差ねぇと思うでやんすし、相手は七大貴族のお坊ちゃんでやんす!
腕も足もへし折って逃げることも出来なくさせて、悲鳴をあげる5歳の少年の口に俺の熱い凶器をぶっ刺して窒息死させてやるんす!」
「ま、別に良いぞ。その代わり俺が姫さん犯っても文句言うなよ」
「うー、そっちも楽しそうでやんすけどね〜…本当は母親を嬲りながら子供を傷つけて、2人共にボロボロ泣かせながらやりたいっすけど、難しいですよね〜」
「それは無理だろうな。まあ楽しむのもいいが、人相が分からなくなったりするのはダメらしいから、顔を切り刻んだりすんのはやめろよ?腕やら足やらがぐちゃぐちゃでも別にいいけどよぉ」
「合点承知でやんす!」
その時 後ろから子供っぽい高い声で呼び止められた。
『ねぇおじさん達、だあれ?』
「お前なんだ!?いつから居やがった!」
慌てて振り返る。キャラメル色の髪と目をした10歳くらいの男の子がいた。夜中だからかパジャマを着ている。
『僕?今さっき来たの』
「兄貴、もしかしてこいつが対象の餓鬼っすかね?」
「阿呆!どう見ても5歳ではないだろうが!」
『僕のことはどうでもいいんだ。おじさん達、お母さんと弟に酷いことするんだってね?聞こえたよ?
・・・・・・悪い奴等は殺さないとね♪』
胡散臭く見える笑顔を貼り付けたまま、少年は詠唱を始める
『【我等を潤す豊かな恵み、水よ。その大いなる力の一滴を我に貸し与えたまえ】
ーーウォーターボール』
「大丈夫でやんす!水属性の初級魔法のウォーターボールくらい、どうってことないでやんす!」
向かってくるウォーターボールを避けもせず笑いながら構える悪党の2人……………
真っ直ぐ直線上に飛んできたウォーターボールは、ひょろひょろした男の方に兄貴と呼ばれていた方に当たり、兄貴の身体に穴を開けた。ゆっくりと倒れる兄貴…
「・・・・・・・・・・へ・・?」
『おじさん、知らないの?初級の魔法でも、こめる魔力量によっては、神級魔法くらいの威力は出るんだよー』
少年はまだニコニコと笑っている。今さっき人を1人殺したようには見えない可愛さだ。
(ヤバイっすヤバイっすヤバイっす!!!
兄貴がやられたでやんす!どうすれば…
魔法で勝てるとは思えないから…接近戦でやんす!子供が詠唱をしている間に距離を詰めて、魔封じの首輪をつけるでやんす!魔法が使えない魔法がすごい子供なんてただの子供っす!!)
『僕はナイアを傷つける奴等が大嫌いなんだ。だからそっちのおじさんは、簡単には死なせてやらない。
【我等を・・
(今だっ!)
少年が詠唱を始めた途端、走り出す。詠唱というのは多くの魔法使いの弱点である。詠唱中は基本 動けない、集中力がいるのだ。詠唱破棄や無詠唱が出来る者もいるにはいるが、威力が小さくなったりする為、あまり使わないことが多い。
【我等を・・・貸し与え・・
(やったっす、詠唱途中に子供に魔封じをはめれば魔法は発動しないっす!)
少年の目の前まできた
久々に更新しました。お兄ちゃんは、ナイア君を傷つける奴は許さないらしいです…ヤンデレ?なのかな




