兄さん…いない…こともないね
兄さんがいなくなるという事実に泣いてしまい、喋らないようにしてたのに喋ったりして一波乱あったけれど、どうにかおさまった。
兄さんも途中泣き出してしまい困ったけど、案外簡単なことで解決した。というか最初から何も問題なかったような気もする。
〜〜回想〜〜
兄さんが学校に行きたくないと言ってお母さんと仕事から帰ってきたお父さんを困らせている。パパ〜、ママ〜なんて呼んでる。滅多にないことらしくお父さんもお母さんもぐらついてる。それを見てメイド長のエルエルは、『あざとい!』っていってた。
父「あぁごめんね、キィ。けど学校は貴族だったら行かないといけない所だしそれに・・・今年はね・・同い年だと知られているから、いやカモフラージュはする予定なんだけど、『本当にいるのか!』とか言われた時にいないと流石にまずいからね…」
キィ「何の話です?」
母「言ってなかったかしら?七大貴族の家の子供がキィと同い年に2人、5、6歳年上に3人、10歳以上年上な人がいるんだけど。みんな男の子らしくって、今年入学すれば同い年はもちろん5、6歳年上の子となら関わる機会があるのよ!」
キィ「わあ!むしろ積極的に関わりたくない!そんな人々が大量に学校にいるのか!さらに行きたくない!」
父「でももうキィが生まれた時に知られてしまったからねえ。今年学校に入学するってことは他の七大貴族の家も知ってるんだよ。ただ七大貴族というだけで周りにチヤホヤされて何でも許されると思う子になってほしくないのと、七大貴族の連中とだけ仲良くするんじゃなくてたくさんの子と自由に接してほしいから…以前王様に許可をもらったんだよ。
ターム性を名乗らず偽名を使って一般の貴族として通う許可をね。幸いこの年の男の子がいることは知られているけど、キィの名前そのものは知らないからね。」
キィ「そっかぁ(*´・ω・)行くしかないかあ。でもなぁなんで初等部から寮生活なのかな…ナイアに会えないの悲しい…」
父・母(そこはおまけでもいいから私達にも会えないのを悲しがって欲しかった!)
メイド長「じゃあこうしたらどうです?お金をたくさん持たせますから、王都のギルドの転移持ちの冒険者を探してターム家の近くまで来て会えばどうです?
来た時に次に来るためのお金を渡すということで。」
キィ「え?転移持ちの冒険者?転移で事足りるのこれ?」
メイド長「??? もしかしてキィ様転移出来ます?でもここから王都までは流石に遠いので無理なのでは…?」
キィ「出来るよ?え、なーんだ!転移で毎日ナイアに会いに帰ればいいんだね!(≧∇≦)」
メイド長(いや毎日とか… だいたいキィ様がいくら神童とか呼ばれてても、並の冒険者じゃ1kmも転移出来ないから、キィ様も無理じゃあ…)
本当に転移で兄さんが学校から家まで来れるかはわからないけど、兄さんが学校に行くことに嫌がるのをやめたのであった。
〜〜回想〜〜終了
ものすご〜く飛びますが、それから4年。
僕も5歳になりました!僕が生まれた時の兄さんの歳と一緒です。
兄さんは学校に入学し、夏と冬にある長期休みしか帰ってこない…こともなく、普通に平日の朝に目が覚めて起き上がったら、兄さんがニコニコしながら僕の寝顔を見ていたことなどが何度もありました。ちょっとホラーみたいで怖かったです。
メイド長が兄さんのことを神童だ天才だと言っていたのは本当らしく、今まで習った剣の稽古をつけてくれる先生や座学の先生が、どれほど兄さんが覚えが早く、素直でそれでいて大胆な発想で、素晴らしい生徒だったかを話してくれます。
僕の今世での5歳の誕生日は明日になります。
貴族(=魔力持ち)での5歳とは、大事な時らしく、誕生日の日に魔力測定、属性測定をします。
…兄さんの時は魔力お化けとエルフのメイド長が白目むくくらいで、なおかつほとんどの属性に適性があり特に七大貴族の水の家,ターム家だからか水属性、光属性の王族の血を濃く引き継いでるのか光属性が強かったらしいです。
………赤ちゃんの時兄さんが調べてくれて、魔力が微量ながらあるのはわかってるし軒並み低い適性の中では、まあまだマシな水属性の魔法は生まれてから頑張ってきたので大丈夫じゃないかなぁと思います。
本当はカッコよく【ファイアー】とかしたいから火属性に適性があれば嬉しかったけど、身体のどこを瞑想して探してもほぼないから無理なんだろうなぁー




